管理栄養士のともゆみです。ご飯って、食事の度に炊いていますか?わが家は毎回炊くのはさすがに出来ず、次の分もまとめて炊いたりしています。そうやって炊飯器の中にご飯を入れて長時間保温しておくと、段々と臭いが強くなってしまいますよね。そんな人に朗報なんです。ご飯を炊くときに雑穀米を混ぜて炊くと、長時間保温しても臭いが気にならない!とX(旧Twitter)で麦ライスさんが投稿して話題になっていたんです。さっそくやらねば!
お米マニアの山下美月さんが教わった「最高のお米の炊き方」試してみた!【五つ星お米マイスター直伝】
麦ライスさんは、都内でシェフとして働きながらXでも活動している方。おいしいドレッシングやタレのオリジナルレシピや、食材の簡単な切り方などのライフハック的なものを多く投稿しています。
今回試してみるのは、雑穀米を混ぜて炊くと長時間保温してもご飯の臭いが気にならない、というもの。どの程度臭わなくなるのか、やってみたいと思います。
麦ライスさんの投稿はこちら
ご飯を長時間保温しがちな人は『雑穀米』を混ぜてみてください!
10時間経っても臭みがかなり軽減します! pic.twitter.com/c0qrgvv4Yq— 麦ライス(シェフ) (@HG7654321) September 15, 2024
お米と一緒に雑穀米を入れて炊いてみた!
【作り方】
1. お米2合を洗います。
2. 雑穀米を入れてさっと混ぜます。
今回は「十六穀ごはん」という商品を使い、米2合に対し1袋(30g)混ぜました。大麦や黒豆など16種類の穀物が入っています。
3. 普通炊飯します。炊けたら全体をさっくりと混ぜます。
おいしそうです。ふっくらツヤもあります。炊き立ての臭いは、白いご飯を炊いたような香りではなく、お赤飯のような香ばしい香りと豆の甘い香りがします。食べてみると、雑穀米の食感が硬いなどということはなく、食べやすくてもっちりしていておいしいです。
10時間後はどうなったのか
炊飯器に保温したまま10時間経過しました。
見た目はあまり変わりません。臭いについては、炊き立ての時と同じように、白米の臭いはなく、わずかにお赤飯のような香りくらいです。強くなったり臭いが変わったりなどはありませんでした。むしろ臭いが少し弱くなったような気もします。確かに臭いに関して白いご飯と比べるとほとんど感じず、歴然とした違いはありますね。食べてみるとしっとり感がなく少しパサつきを感じますね。
白米と雑穀米の比較
雑穀米は白米よりも、たんぱく質、食物繊維、鉄、ビタミンB1などが多く含まれています。実際には、雑穀米だけを炊いて食べるのではなく、白米に少し混ぜるだけなので、白米だけの時と大きく栄養素が変わるわけではありません。ただし、雑穀米に含まれている食物繊維によって、食後の血糖値の上昇が緩やかになる働きが。血管に負担がかからないことや、少量でも毎日続けることで、含まれている食物繊維により腸内環境を改善したり、鉄成分により貧血を予防するというような働きも期待できます。消化器官の弱い方や幼児は、胃腸に負担がかかるので注意が必要です。
雑穀米を混ぜてご飯を炊いたら、そもそも白米の香りではなく、お赤飯のような香りになりました。時間が経過しても臭いがきつくなることもなかったです。ご飯を長時間保温しがちな人で、臭いが気になるようなら、雑穀米を混ぜて炊くのも一案かもしれませんね。また、つわりでご飯の臭いに気持ち悪さが増幅するタイプの妊婦さんは、もしかすると少し軽減されるかもしれません。妊娠中は便秘や貧血になりやすいので一石二鳥かも?
参考文献:
文部科学省 日本食品標準成分表 2020年版(八訂)
最新改訂版 知っておきたい栄養学 監修 白鳥早奈英 学研プラス
配信: あたらしい日日
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