以前と同じような食事をしているのに、歳を取って太りやすくなったと感じることはありませんか。
加齢によって太りやすくなる理由や、太りにくい体を作る食べ物などについて、消化器系の専門病院である医療法人社団筑三会筑波胃腸病院の鈴木隆二理事長に聞きました。
Q.加齢に従って太りやすくなるのはなぜでしょうか
加齢により太りやすくなる主な理由は、「基礎代謝(体が何もしなくても消費するエネルギー)」が減少することです。
特に40代から50代になると筋肉量が減りやすくなります。筋肉はエネルギーを多く消費する組織です。筋肉量が低下すると消費カロリーが減少し、余ったカロリーが脂肪として蓄積されやすくなります。
また、加齢に伴うホルモンバランスの変化も、太りやすさに影響します。女性であれば、閉経後に女性ホルモンのひとつである「エストロゲン」が減少し、体脂肪の蓄積を助成することがあります。
Q.太りにくい体を作るために、食べるといい食べ物はありますか
太りにくい体を作るためには、「たんぱく質」が豊富な食べ物を取り入れるのが効果的です。
たんぱく質は、カロリー燃焼に欠かせない筋肉の維持や成長に必要な栄養素で、基礎代謝を上げる助けになります。たんぱく質を多く含む食品としては、鶏肉・魚・大豆製品(豆腐や納豆など)・卵・ギリシャヨーグルトなどが良い選択肢でしょう。
また「食物繊維」が豊富な野菜や全粒穀物(精白されていない穀物)もおすすめです。食物繊維は満腹感を持続させるだけでなく、血糖値の急激な上昇を抑える役割があります。
配信: サンキュ!