【管理栄養士監修】おいしいだけじゃない! 実は健康効果が期待できる「ココア」であったまって癒されよう|手軽に楽しめるちょい足しレシピも


みなさんはココアをよく飲みますか? 筆者はココアが大好きなので季節を問わずよく飲みますが、特に冬のさむ〜い日の朝に飲むホットココアは最高です。

淹れている瞬間から甘い香りが立ち込めて、なんとも幸せな気分で一日の始まりを迎えることができます。

ところで11月7日はココアの日ですが、どうしてココアの日になったのでしょう?

それにはあの有名な会社の熱い想いが隠されていたのです……!

ココアの日って?

ココアの日、聞いたことはありますか? いったい誰が、何のために制定したのでしょう?

詳しく見ていきましょう。

ココアの日を記念日にしたのはあの会社だった!

ココアの日を制定したのは、あの有名な「森永製菓株式会社」でした!

森永製菓株式会社はココアの先駆者として、国内で初めてカカオ豆からの一貫した製造ラインを確立し、大正8年に「森永ミルクココア」を発売しました。

どうして11月7日なの?

ココアは美味しいだけでなく栄養も豊富なことから、寒くなりはじめる時期にもっとココアを楽しんでほしいということで、立冬(11月7日)をココアの日として制定しました。

発売当時から「朝の一杯終日を愉快に活動し 夕の一杯終日の疲労を回復す」という健康によい旨をうたった宣伝をしていたそうですよ。

ココアの歴史

ココアの発祥はどこ?

ココアの原料となるカカオ豆の原産地は、ブラジルのアマゾン川流域、またはベネズエラのオリノコ川流域といわれているようです。(諸説あり)

なんと、マヤ文明ではカカオを貨幣として、儀式では神への捧げものとして用い、さらに結婚式ではカカオを使用した飲み物が飲まれていたそう。

ココアはいつから飲まれていた?

14世紀のアステカ王国では、すでに「ショコラトル」という飲み物として王侯貴族の間で飲まれていたようです。

当時はカカオ豆を蒸して焙煎し、ペースト状にしていました。しかしそのままではとても苦いため、バニラやコショウ、トウモロコシの粉などを加えて飲みやすくなるよう工夫していたそうです。

加工したカカオ豆ペーストは冷やし固め、必要な分だけ砕いて水やお湯で溶いて飲んでいたのだとか。

16世紀になると、アステカはスペインの貴族コルテスによって滅ぼされます。

スペインへ持ち帰られたココア飲料は、バニラと砂糖を加え、より飲みやすくなったことで宮廷と上流貴族の間で大流行したのだそう。

ちなみに、粉末のココアを発明したのはオランダのバン・ホーテン。

19世紀当時のココアは半分以上が脂肪分だったため、胃にもたれたり、飲みづらいという欠点がありました。しかし1828年、脂肪分の2/3を取り除くことでココアパウダーを開発し、その後特許登録されました。

日本で初めてココアを飲んだのは誰?

日本で初めてココアを飲んだのは誰か、ということははっきりとは分かっていません。

しかし、江戸時代の15代将軍徳川慶喜の弟である徳川昭武の「徳川昭武幕末滞欧日記」に、初めてのココアの記録である「朝8時、ココアを喫んだ後、海軍工廠を訪ねる」という内容が記されています。

参考:ココアはいつからココア?歴史編(ココア&チョコレートの歴史)|MORINAGA よむココア

参考:日本のチョコレート事始め(チョコレート最初の文献)|日本チョコレート・ココア協会

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