「みんなが大好きな田中圭」が再び崩壊する時
ストーリーはもちろん、田中圭も大きな見どころだ。2話では仕事が忙しくなるため「美羽のことも子どものことも何もできない。何もできないというより、するつもりはない」「育児にも口を出すつもりない、でも金は出すから」と出産前からのネグレクト宣言をしていた宏樹ではあるが、3話では育児に苦戦する美羽に助け舟を出す。
それから育児に積極的に参加するようになり、行きつけの喫茶店のマスター・浅岡忠行(北村一輝)から子どもの写真を見せるように催促されると、「えぇ」と嫌そうにしながらもまんざらでもない表情を浮かべる。
さらには、リビングで1か月検診を控える子どもを抱きかかえながら「頑張るんだぞ」とエールを送り、額と額を付き合わせていた。誰かを愛でている時の田中の演技は眼福であり、1話のギャップも手伝ってついつい頬が緩んでしまう。まさに「みんなが大好きな田中圭」が映し出されていた。
とはいえ、托卵の事実が発覚した時のこの優しい表情が失われるのかと思うとゾッとする。どのように壊れるのかも含め、子煩悩な宏樹にも注目したい。
<文/望月悠木>
【望月悠木】
フリーライター。主に政治経済、社会問題に関する記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。Twitter:@mochizukiyuuki
配信: 女子SPA!
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