2025年冬は電気・ガス代とも上がる!?今冬の暖房費の概況と今できることを節約の専門家が解説

2025年冬は電気・ガス代とも上がる!?今冬の暖房費の概況と今できることを節約の専門家が解説

一般的に、冬の暖房費の方が、夏の冷房費より高くつきます。冬が寒ければ寒いほど、より多くの電気やガス、灯油などを消費することに。今年の冬はどんな冬になり、電気・ガス代はどうなるのか。この冬の暖房費に関する概況を節約アドバイザーの丸山晴美さんに聞きました。

なお、今回ご紹介する情報はすべて2024年10月時点の取材情報を基にしています。

みなさまこんにちは。節約アドバイザーの丸山晴美です。

お金にはトレンドがあって、その情報をキャッチできるか否かで、得する人と損する人に分かれます。私はみなさまに“お金の旬の情報”を“わかりやすく”お届けしていきたいと思います。今回のテーマは「今冬の暖房費」!

2024〜2025年の冬は厳寒や大雪になる可能性大!?

2024年の夏は、猛暑日が長く続いた地域が多くありました。8~10月使用分の電気代については、政府の補助が受けられましたが、それでも例年より電気代が高かったという家庭が多いのではないでしょうか。
私も受け取った電気代の請求書を見てびっくり。去年より月2,000円くらい上がっていました。

一般的に、冬の暖房費は夏の冷房費より高くつくもの。今年の冬はどんな冬になるのでしょう?

気象庁の3カ月予報(12月~2025年2月)によると、西日本と東日本を中心に冬型の気圧配置が強まり、寒気の影響を受けやすい時期があるという見込みです。気温は全国的に平年並みですが、西日本と東日本では平年より低くなることもあるようです。

特に、今シーズンの冬はラニーニャ現象の影響を大きく受けるとのこと。ラニーニャ現象が発生している冬は、日本付近では寒冬になりやすいという特徴があります。

同じくラニーニャ現象が発生していた2020年~2021年の冬には、群馬県や新潟県で記録的な大雪になりました。年末年始も日本海側で雪の降り方が強まり、福井県や新潟県で多数の車両の立ち往生が発生。北日本から西日本にかけて道路の通行止めや鉄道の運休などの交通障害が発生しました。

今シーズンも、冬の前半(12月~1月)を中心に厳しい寒さや大雪になる可能性があるようです。

電気・ガス代は値上がり。今のうちに暖房器具などのチェックを

一方、政府の補助金は、2024年10月使用分をもって終了しましたが、10月9日現在、2025年1月の使用分から再開させる方向で調整に入ったことが報道されました。既存予算により12月分からの再開案も浮上しているとか。
12月分から再開してほしいところですね。

とはいえ、補助金が再開しても、今年も節電・節ガスをがんばる必要があることには変わりません。ただし、無理な節約は体調を崩してしまい、かえって損をすることに。
暖房効率を上げるように窓対策をする、暖める範囲を狭くする、湿度を上げる、1枚多く着るなどをするといった基本的なことは忘れずにやりましょう。

また、本格的な冬が来る前に、古くなったエアコンなど暖房器具の買い替えを検討してみるのも一案です。

私の友人は今年5月、15年間使っていたエアコンを省エネ度がそこそこのエアコンに買い替えたところ、夏の電気代が去年の半分に減ったと驚いていました。エアコンの稼働時間は圧倒的に増えてかつ、電気代は値上げされていたのに、電気代が減るってすごいですよね。

使っていたエアコンや買い替えたエアコンの種類によって減る度合いは異なりますが、10年以上使っている古い暖房機器は買い替えた方が、長い目で見るとお得といえそうです。
暖房の季節に備えて、あなたも暖房器具の見直しをしてみてはいかがでしょう?

教えてくれたのは・・・
丸山晴美さん
22歳の時に節約に目覚め、1年で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニ店長などを経て2001年、節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザーなどの資格を取得。身の回りの節約術やライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどを、テレビやラジオ、雑誌、講演などで行なっている。著書は「シングルママの『お金に困らない』本」(徳間書店)、「50代から知っておきたい!年金生活の不安、解消します」(共著)(幻冬舎)、「お金を活かす ハッピーエンディングノート」(東京新聞)「節約家計ノート2024」(東京新聞)steady.特別編集「知識ゼロでもまるっとわかるお金の基本」(宝島社)など多数。

取材・文/かきの木のりみ
構成/サンキュ!編集部

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