子どもからお年寄りまで、年齢を問わず人気な「メロンパン」。多くの人が、表面はサクサクとした生地で中はふわっとした、甘くて丸いパンを思い浮かべるのではないでしょうか。しかし神戸でメロンパンを探すと、まったく違う菓子パンにいきあたるらしいのです。いったい神戸のメロンパン事情はどうなっているのか、さっそく見ていきましょう。
神戸のメロンパンはラグビーボールのような楕円形!?
神戸で「メロンパン」と呼ばれる菓子パンは、ラグビーボールのような楕円形で、表面は縞模様、そして中には白あんが入っています。見た目も味も、一般的に広く知られているメロンパンとはまったくの別物。他の地域に住んでいる人たちには馴染みがなく、これがメロンパンと言われてもしっくりこないですよね。
それでは神戸では、一般的に知られているメロンパンは食べられていないのかというと、そうではありません。実は「サンライズ」という名称で売られているんです。なぜ神戸ではメロンパンではなく、サンライズと呼ばれているのでしょうか。
これにはメロンパンのルーツが関係しています。そもそもメロンパンは、神戸が発祥の地。生地の表面に「日の出」のような模様があり、名前も日の出を英訳した「サンライズ」と呼ばれていました。
これが全国に広がるにつれて、生地の表面が日の出模様から格子模様へと変化していきます。その見た目から「メロンパン」と名前を変更する店が増加し、全国に広がっていくことに。しかし発祥の地である神戸では、格子模様へと変わったものの「サンライズ」という名称は根強く残り、現在にまで引き継がれ愛されているのです。
いまや全国で親しまれるようになったメロンパン。神戸に足を運んだ際には、サンライズと白あん入りのメロンパンをぜひ食べてみてください。
■執筆/マツヤマ剛
ありとあらゆる面白情報を収集する雑食ライター。営業職で「トークのタネ」として雑学を集めていたことをきっかけにトリビアに目覚め、一念発起して編集プロダクションに転職。その後独立し、今に至る。特に、生活に関連するような知識には目がなく、日々情報収集に励んでいる。
編集/サンキュ!編集部
※記事の内容は記載当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
配信: サンキュ!
関連記事: