日本のイタリア料理界の重鎮・日高良実シェフ。自身のYouTubeチャンネル『日高良実のACQUAPAZZAチャンネル』では日本の旬の食材を使ったイタリア料理を紹介しています。今回は和食や中華でよく使われる白菜を取り入れた「鶏胸肉と白菜のトマトマスタードクリーム煮」を作っていましたよ。生クリーム、トマト、パセリのコンビネーションは日高シェフのお気に入りなのだそう。一体どんなメイン料理に仕上がるのかしら?
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日高シェフ直伝の「鶏胸肉と白菜のトマトマスタードクリーム煮」
動画で紹介されていた分量はすべて適量になっていたため、日高シェフが使っている材料を見て、筆者が適量だと思う分量で作ってみます。また、日高シェフはフルーツトマトを使っていましたが、入手出来なかったので大玉のトマトを用意しました。
【材料】(2人分)
鶏むね肉…1枚 ※今回は310g使用
白菜…1/4個
トマト…1個
パセリ…適量
生クリーム…100ml
水…50ml
粉チーズ…大さじ1
粒マスタード…大さじ1/2 ※粒なしマスタードでも可
塩・白こしょう…各適量
オリーブオイル…適量
1. 十字の切り込みを入れたトマトを熱湯に30秒ほど浸け、氷水にとって湯むきし、ざく切りにします。
熱湯にトマトをサッと浸けて氷水に取りました。
トマトの皮を取り除くことで、トマトクリームソースの口当たりがよくなりますよ。トマトはざく切りにしておきました。
2. 白菜を縦半分に切り、パセリの葉を粗くちぎります。
白菜は芯を付けたまま半分に切ると、葉がばらけにくくなります。
3. 鶏むね肉を縦2~3等分に切り、塩とこしょうを両面に振ります。
今回は2人分なので、鶏むね肉を縦に半分に切り、両面に塩と白こしょうを振りました。
4. フライパンにオリーブオイルを引き、強めの中火で熱します。白菜の表面があめ色になるまで焼き、焼き色が付いたら火加減を弱火にし、じっくりと焼きます。
強めの中火で片面約3分ずつ焼くと、こんがりとした焼き色が付いたので、弱火にして、さらに片面5分ずつ焼きました。この後、鶏むね肉を入れて煮込むので、大きめのフライパンで焼くのがおすすめです。
白菜を焼くのに時間がかかるので、同時に鶏むね肉を焼くとスムーズに作れますよ。
5. 別のフライパンにオリーブオイルを引き、強めの中火で熱します。鶏むね肉を皮目から入れて焼き色を付け、ひっくり返して表面が白くなる程度に焼きます。
皮目を2分ほど焼くと、こんがりとした焼き色が。反対側の面と両サイドの面を1分ずつ焼いて、表面を白くしました。この後に煮込むので、この段階では中まで火を通さなくても大丈夫!
6. 4のフライパンに焼いた鶏むね肉、水、生クリーム、トマト、粒マスタード、粉チーズ、パセリを加えて、とろみが付くまで煮込みます。
日高シェフは生クリーム、トマト、パセリのコンビネーションが大好きだそう。それで、白菜と鶏むね肉に、パセリ入りのトマトクリームソースを合わせたようですよ。粒マスタードをプラスすることで、さっぱりとしたクリーム煮に仕上がるとのこと。
火加減や煮込み時間の紹介はなかったので、今回はフタをして、生クリームが分離しないように弱火で15分煮込みました。
フタを開けてトマトを潰しながら、とろみが付くまで3分ほど煮込んで完成させました。
トマトとマスタードの酸味でクリームソースがさっぱり♪白菜が甘い!
イタリアンの重鎮・日高シェフ直伝の「鶏胸肉と白菜のトマトマスタードクリーム煮」が完成しました。生クリームで煮込みましたが、生のトマトを加えたことでソースがサーモンピンク色に仕上がっています。
鶏むね肉をカットしてみると、きめ細かい質感♪食べてみるとパサつき感がなく、フライパンで焼いた鶏むね肉よりも断然ジューシーな味わいです。
白菜は長いまま煮込んでいるので、食べるときにナイフで切らないといけません。葉を切っている途中で重なりが崩れてしまうくらい、とろっとろになっていますよ。食べてみると…とっても甘い!しっかりと焼いた香ばしさがありつつも、白菜が持つ甘さが引き出されていて、とってもおいしいです。
ソースはトマトの酸味が効いているので、クリーム煮ですがこってり感はなく、とても軽やかな味わい。マスタードの酸味と風味も少し感じるところが、重鎮のレシピらしく感じました。
トマトとマスタードの酸味&白菜の甘さと香ばしさでクリーム煮なのに軽やか♪
イタリアンの重鎮・日高シェフのYouTubeチャンネル『日高良実のACQUAPAZZAチャンネル』で見つけた「鶏胸肉と白菜のトマトマスタードクリーム煮」は、クリーム煮の重たさがまったくなく、とてもさっぱりと味わえるメイン料理でした。
イタリアンの一品ですが、にんにくは使われておらず、トマトの味わいがクリームソースの濃厚さを爽やかにしていました。
白菜のおいしさが引き出された、おいしいイタリアンなので、ぜひ!
鶏むね肉、白菜、トマトと、比較的リーズナブルな食材を使うのも、作りやすくてうれしいポイントです♪
配信: あたらしい日日
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