学校の給食ではたまに、デザートが登場する。そんな日はみんな大はしゃぎ。
「今日は休みの子がいるから余りが出る」「あいつもおかわりしたいだろうな」「絶対に争奪戦に勝ってやる」なんて、朝から周りを見回しながら、ハラハラドキドキしてお昼を待っていた読者もいるかもしれない。
ああ、誰にも気兼ねすることなく、あのデザートを好きなだけ食べられたら――。そんな夢を叶えた人物が、いる。
こちらは、15歳のXユーザー・ほしまる(@nijika1_54)さんが2024年10月18日に投稿した写真。
学校給食で登場するスイーツの1つ、日東ベスト(本社:山形県寒河江市)の「フレンズクレープ(いちご)が段ボール一杯に詰まっていて……。
添えられていたのは、こんな歓喜の叫びだ。
「母さんが給食に出るいちごクレープ箱で買ってくれた!!」(ほしまるさんの投稿より)
大人買いとは、まさにこのことだ!
「箱買いできるの!!?」「売ってるんだ」
10月21日、Jタウンネット記者の取材に応じたほしまるさん。一番好きな給食のメニューを尋ねると、「いちごクレープとわかめご飯です」と答えてくれた。
つまり、好きな給食二大巨頭の一角が、箱で我が家に登場したということ。母親に食べたいと言っていたところ、購入してくれたそうだ。お母さん……!
ほしまるさんは、そんな大好物を箱でゲットした時のことを、「家で食えるとは思ってもなかったです」と振り返る。
ちなみに、そのお味についてもほしまるさんに尋ねると「味はめっちゃ美味しかったです、でも、給食の時に食べる方がもっとうまかったです」とのこと。
「給食で食べる」というシチュエーションによってトクベツ感が増すのは間違いなさそうだが……もはや給食を卒業した大人たちにとっては、「アレがまた食べられるんだ!」という喜びが大きいらしい。
ほしまるさん宅で行われた「フレンズクレープ箱買い」に、X上では13万件以上のいいね(11月5日昼時点)のほか、こんな声が寄せられている。
「なつかし!これ好きだったんよなー!」
「これ美味しかったやつだ!!!買えるんだ!!」
「箱買いできるの!!?」
「売ってるんだ ほしい」
フレンズクレープには「優しさ」が詰まってる
日東ベストのオンラインストアを覗いてみたところ、「フレンズクレープ」はいちご・みかん・ヨーグルト風味の3種があり、それぞれ8個入り680円(税込み)で販売されていた。そして「孫が大好きです」「学校給食で半解凍のクレープをとても気に入っていたのを覚えており、こうして買えることがうれしいです」なんて口コミも。
どうやら、根強いファンが多いらしい。その魅力の根源は? 記者は日東ベスト直販事業部・EC担当者に話を聞いた。
同担当者によると、「フレンズクレープ」は卵・乳・小麦不使用の商品として2019年4月に発売され、学校給食に提供されている商品。
それまではアレルギー対応品ではないクレープを販売していたが、「アレルギーのある子供たちにも、友達みんなと一緒に楽しく同じものを食べてもらいたい」という思いから、「フレンズクレープ」が誕生した。
「みんなが食べて美味しいと思っていただけるように、生地、クリーム、ソース全ての美味しさを追及をしています。
特に『もちもちとした食感の生地』は最大のこだわりで、度重なる研究と試作を重ね、実現しました」(同担当者)
そんな「フレンズクレープ」がSNSで注目を集めたことは、同社にも届いている。
10月21日、日東ベストオンラインストアX公式アカウント(@nittoonline)は、引用リポストの形で「お子さまの笑顔を見たい…そんなお母さまの想いに心温まる瞬間ですね。公式ストアでは少量からのお買い求めも可能ですので、ぜひご利用ください」と投稿。
同担当者も取材に対して「心温まるエピソードともにアップしていただき、大変有難いと思っております。また、SNSでの反響の広がりを改めて感じております」と語った。
実は、同社は最近、SNSでの情報発信を今までより心がけているという。
「今後は、活動や商品を通して色々な方々と繋がりを持ちながら、情報共有やコラボレーションが出来ればと考えております。
日東ベストは日々お客様の声を大切にし、情報発信の改善に取り組んでいます。今後もより良い情報をお届けしていきます」(同担当者)
一躍注目の的となった〝給食のクレープ〟。これからは、給食以外でも見る機会が増えるかも!?
配信: Jタウンネット
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