秋は抜け毛の季節って本当?ダメージも気になる秋のヘアケアとシャンプーの選び方についてお教えします。

秋は抜け毛の季節って本当?ダメージも気になる秋のヘアケアとシャンプーの選び方についてお教えします。

涼しくなってきたのはいいけど、髪がパサついたり、頭皮が乾燥したり、なんだか抜け毛も気になる・・・。

秋のヘアケア、どうするべき?

今回は美容師でシャンプーソムリエの三村浩章さまに、この時季のヘアケアに重要なポイントについてお話を伺いました。

どうして秋は抜け毛の季節といわれるの?

秋は抜け毛の季節といわれます。また、夏にうけた紫外線ダメージが髪や頭皮にあらわれる季節でもあります。そして夏は冷たいものの摂りすぎや、クーラーの使用などの影響で、血流が悪くなっています。

髪は血液から栄養をもらい成長します。そのため血流が悪くなり栄養が満足に得られないことにより、秋そのダメージがでて、抜け毛という結果になると考えられます。

ダメージヘアはどうケアするべき?

ダメージをうけた髪は、元には戻りません。髪は自己再生機能がないため皮膚のように再生はしません。しかし、修復することはできます。

まずは、サロントリートメントをおすすめします。最近のサロントリートメントは、髪の内部で結合しダメージホールを埋めてくれるものもあります。そして髪の表面から保護する成分でシールドしてくれるので、手触りや見た目が、劇的に変わります。

最近のサロントリートメントは持ちもいいので、是非一度担当の美容師にご相談ください。

また、ホームケア(普段のシャンプーやトリートメント)も充実させることも大切です。最近のホームケアアイテムは、修復効果がかなりあるものが出ています。シャンプーは保湿力の高いもの(アミノ酸系)がいいです。これだけでも髪の乾燥はある程度改善します。プレックス系(ブリーチやヘアカラー、パーマによるヘアダメージを抑える作用があるプレックス剤を使用したもの)のアイテムも、髪の強度を増してくれるので、おすすめです。

トリートメントも修復効果の期待できるものがいいです。

そして大切なのがアウトバストリートメントです。意外に思われるかもしれませんが、トリートメントより重要だと考えています。これも修復効果の期待できる、オイルタイプ、エマルションタイプ、クリームタイプ、ウォータータイプ・・・、いろいろありますが、髪の状態に合わせてお好みのものを選びましょう。

どのタイプにしてもしっかりつけて、しっかり乾かしてくださいね。

最後に、髪が濡れるとゴムみたいにのびてしまうことがあります。これはダメージヘアの最終段階です。修復可能かといわれると、難しいです。ここまでダメージを受けてしまうと、残念ですが、切るしかないでしょう。

秋になって頭皮の乾燥を感じるように。どうケアするべき?

頭皮もお肌と同じで、空気の乾燥、ストレス、食生活など、さまざまな原因により乾燥します。

白い粉のような細かいフケに悩まされる方もいるかと思いますが、これは主に乾燥が原因です。頭皮の化粧水などを使い、保湿をして乾燥を防いでください。少しだけ脂質の多い食品を摂るのもいいと思います。

また、髪も頭皮もたんぱく質からできています。健康な頭皮と髪のためには良質なたんぱく質を摂ることが重要です。摂取した栄養を全身に届けるためには血流を良くすることも大切です。EPAやDHAは血液がサラサラになる効果が報告されていますし、ビタミンEも血流促進の効果が期待できます。これらの成分が含まれる、青魚やナッツ類・卵などを食べましょう。

シャンプーやトリートメント選びのポイント

シャンプーに関しては、髪を良くする成分というよりは、やはり界面活性剤の種類に注目することが重要です。

ダメージヘアや頭皮の乾燥が気になる方は、サルフェート系(硫酸系)の入ってないもの、そして主成分がアミノ酸系のもの選ぶことが大切です。

トリートメントの主な目的は、髪を次のシャンプーまで保護することです(その次の目的が髪に栄養を与えること)。しっかり髪を保護(シールド)してくれる成分、ジメチコンやアモジメチコン(こちらの方がシールド力強いです)、がしっかり主成分で入ってることが重要です。

そして、保護・修復成分としては、リピジュアやペリセア、セラミド、加水分解コラーゲン、ケラチンがおすすめです。

ダメージヘアを隠すカラーリングやおすすめのヘアスタイルはある?

ダメージのある髪はつやがなく、黄色い(明るい)印象があります。まず、髪の明るさを8トーンまでに抑えましょう。トーンは髪の明るさを表す指標で、数字が大きいほど明るくなります。5トーン程度までは黒髪に近い明るさ、13~15トーンとなるとかなり明るい髪色に感じるでしょう。8レベルだと傷んだ印象を得ることなくカラーリングを楽しめるでしょう。

また好き嫌いはありますが、パープル系やピンク系の色を選ぶと、黄色の反対色や反対色に近い色になるので、つや感が出ます。スタイル的には、毛先の傷みをわからなくするために、ウェーブヘアがおすすめです。周囲から見たときに、特に傷みを感じるのは、つやのない毛先です。ウェーブにすることにより、目立たなくなります。

夏に受けたダメージの発現や気温や湿度の低下などもあり、秋はヘアケアが重要な季節です。

ていねいなケアと、秋らしいスタイリングで、ずっとキレイな髪を保ちましょう。

[執筆者]

三村浩章

合同会社サステア CEO

ヘアメイククール 代表

滋賀県美容組合副理事長

シャンプーソムリエ

滋賀県彦根市出身/芦屋市在住。

シャンプーソムリエの資格を持つ現役美容師。

今までに向き合ったお客様の数延べ12万人以上。

高校卒業後、神戸のサロンに勤務。その後滋賀県彦根市にCOURを出店。

ヘアショー、各種セミナー、神コレのヘアメイク、雑誌のヘアメイク、メーカーのプロダクトの企画テストなどをこなす。

またシャンプーオタクが作った「サステア」をECサイトにて販売中

サステア

https://sustair.jp/

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キレイ研究室
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「今よりもっと、これからもずっときれいでいるために。」をコンセプトに、化粧品開発、ヘルスケア、ネイリストなどさまざまなジャンルの専門家が、中立の立場から「キレイ」についてのコラムを発信しています。
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