最終回まで観たい秋ドラマ5選。日曜劇場も見ごたえ抜群だけど、ダントツで推せるNo.1は

最終回まで観たい秋ドラマ5選。日曜劇場も見ごたえ抜群だけど、ダントツで推せるNo.1は

2024年10月スタートの秋ドラマが盛り上がってきています! 続編の『ザ・トラベルナース』(テレビ朝日系、木曜よる9時~)は安定的に痛快だし、不安の声も多かった『民王R』(テレビ朝日系、火曜よる9時~)も予想を上回る面白さです。そんな良作が多そうな今期の秋ドラマ。毎クールの全ドラマチェックを欠かさない筆者が、プライム帯(19~23時放送)のなかから厳選した“最後まで観たいおすすめ5選”をご紹介します。

噓解きレトリック


まずは、鈴鹿央士と松本穂香がダブル主演を務める『噓解(うそと)きレトリック』(フジテレビ系、月曜よる9時~)。都戸利津氏の同名コミックの映像化作品です。鋭い観察眼を持つ貧乏探偵・祝左右馬(いわい・そうま/鈴鹿)と、“人の嘘が聞き分けられる能力”をもつ探偵助手の浦部鹿乃子(うらべ・かのこ/松本)のコンビが難事件に挑むミステリー。

まず、繊細な心の機微を大切に描いている部分も好感がもてます。“嘘が分かる”ことを気持ち悪がられて故郷を出た鹿乃子と偶然出会った左右馬が、彼女に興味をもつ。彼女のコンプレックスを理解し、寄り添い、ポジティブなものへと変えながらコンビとして絆を深める1・2話の描写は秀逸でした。

飄々(ひょうひょう)とした鈴鹿と、控えめながらも一生懸命な松本の演技がとにかくイイ! 昭和初期のレトロな街並み(探偵事務所にくる猫もかわいい!)に、ふたりの雰囲気がマッチしていて、ミステリーなのに優しい気持ちで観られる不思議な作品です。

宙わたる教室

大阪府のとある定時制高校・科学部の実話に着想を得て生まれた伊与原新氏の同名小説を、窪田正孝主演でドラマ化した『宙(そら)わたる教室』(NHK総合ほか、火曜よる10時~)も、しっとり系の良作。

年齢もバックグラウンドもバラバラな生徒たちが通う定時制高校に、謎めいた理科教師の藤竹(窪田)が赴任してくるところから物語はスタート。さまざまな事情を抱えた生徒たちとの交流を経て“科学部”を新設。学会発表という大きな目標に向かって進む姿が描かれています。

主演の窪田はもちろんですが、訳アリの生徒たちを小林虎之介、伊東蒼、ガウ、イッセー尾形らが熱演。夜の学校を“諦めたものを取り戻す場所”として、世代も性別も関係なく困難に立ち向かって奮闘する彼らの姿には、胸が熱くなりました。今後は藤竹の過去も明らかになっていくでしょうし、第5話では学会で発表する「火星クレーターの再現」が決まったところ。ますます目が離せません。

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