「3歳児神話」3歳までは母親がみるべきって本当なの?親子双方の預けるメリットを解説

「3歳児神話」3歳までは母親がみるべきって本当なの?親子双方の預けるメリットを解説

「3歳までは母親が子育てに専念するべき」という3歳児神話を聞いたことがあるかもしれません。しかし、本当にそうなのでしょうか?実は現代では、その考えは古いかもしれません。3歳以下の子どもを保育園やこども園に預けることは、子どもにとっても親にとってもメリットがたくさんあります。今回は著者・佐藤りかが、3歳までの子どもを預けることの良さをお伝えします。

「3歳児神話」って?

「3歳児神話」とは、「3歳までは母親が子育てに専念すべきだ」という考え方のことです。この言葉によって、ママは子どもが3歳になるまでは家にいて、子育てをしなければならない、保育園に預けてはいけない、といった考えになっている方もいるかもしれません。

けれど、じつはこの「3歳児神話」とは、「3歳頃までに、子どものこれからの能力、発達が決まるから心して育てよ」という「三つ子の魂百まで」の言葉の意味と等しいのをご存じでしょうか。

つまり、子どもが3歳になるまでの期間は、成長の意味合いとしてとても大切だけれど、必ずしもママがずっとそばに居なくてはならないという意味ではないということです。

パパはもちろん、日中は保育園や一時預かりなどを利用しつつ、子どもの大切な時期を周りの大人が協力し合って、しっかり見守っていくことが大切とも言えるでしょう。

3歳までの子どもを預けるメリット

「3歳児神話」が頭に浮かぶと、子どもに申し訳ない…と罪悪感を持ってしまうかもしれません。しかし、子どもを預けることは決して悪いことではなく、むしろ良いことがたくさんあります。預けるメリットを知ることで前向きに考えてみましょう。

子ども側のメリット

子どもの立場から見て、保育園や一時預かりを経験することへのメリットは主に2つあります。

家庭ではできない体験ができる

家庭の中ではなかなかできない体験が、園などの預かり先ではできることがあります。例えば、準備や片付けが大変な絵の具や泥遊びができたり、プロである保育士さんによる歌やお遊戯ができたりします。

家庭にはない遊具やおもちゃをそろえているのも預かり先ならでは。子どものよりよい学びにつながる可能性がありますよ。

協調性や社会性が育つ

他の子どもやシッターなどとごはんや昼寝・遊びなどをいっしょに行うことから協調性や社会性が身につきます。また、着替えやトイレなど生活する上で必要なことを学ぶことができます。

「トイレトレーニングも園で済ませた」という家庭も少なくありません。先生が教えてくれることもあれば、周りの友だちの様子を見て覚えることもあるでしょう。

他にも規則正しいリズムがつくなど、集団生活や他人と過ごす時間からの学びが多いことがメリットです。

親側のメリット

親の立場から見て、子どもを保育園や一時預かりを利用するメリットは主に2つあります。

先生がサポーターとして相談できる

送迎したときや連絡ノートを通して、先生に困ったことや悩んでいることを相談できることがあります。トイレトレーニングや食事などのしつけで悩んでいるのであれば、先生が保育時間の中で子どもに直接サポートしてくれることもあります。

一人で抱えることなくいつでも話せる相手がいることは、孤独になりがちな育児の中でストレス軽減になるでしょう。

精神的にも経済的にも余裕が生まれる

少しの間でも一人の時間を持てるとストレス解消につながります。育児以外のことに意識を向けるだけでも、日々の育児疲れのリセットにつながり、また笑顔で子どもを迎えに行けるきっかけになりそうです。親の気持ちにゆとりがあると、子どもにもよい影響を与えます。

また、子どもを預けて働くのであれば、働いた分が収入になります。もちろん、子どもを預ける際には費用がかかりますが、それを差し引いても家計の収入が少しでも増えれば、子どもの教育や娯楽に使う楽しみが生まれそうです。

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