セブン‐イレブンの弁当の“上げ底”がここ最近問題視されている。上げ底とは容器の底を不自然に上げることでご飯のボリュームを多く見せることだ。上げ底の被害に遭ったと思う人は少なくないのか、SNSでは数年前から現在に至るまで、上げ底を親の仇(かたき)のように憎悪する声が多い。
ただ、ここ最近上げ底だけではなく、また新しい“手法”の目撃談がSNSに寄せられている。それは「底を上げるのではなく、蓋を下げてご飯の量を少なくする」というもの。丼ものやカレーといったメニューは混ざった状態で提供すると、ご飯が具材を吸ってベッチャリとしてしまう。それを避けるため、具材を乗せた容器を蓋のようにして、ご飯の入った容器の上にセットして販売されることが一般的。
しかし、具材の入った容器の底が深かったために、下のご飯が思っていたよりも少なかったと嘆く人をしばしば見かける。上げ底ならぬ“下げ蓋”とも呼べそうなこの現象の、実状を検証したい。
メンチカツカレーとロースかつ丼の容器を測定
今回ピックアップしたのは「メンチカツカレー」(496円/税込、以下同)と「味しみロースかつ丼」(594円)。いずれも容器の形状は同じで、セブンの丼ものやカレーの大部分はこの容器が採用されているのかもしれない。
下げ蓋を検証するため、それぞれの容器の高さを測る。まず全体の高さは約6.5センチ。ご飯容器は5.5センチ。ご飯容器に盛られたご飯の高さはいずれも2.5センチほどだった。
まずは上げ底の度合いから検証
具材容器それ自体は約4センチ。ご飯容器に乗せるための広がった部分までの高さ、つまりは具材容器の深さは約2.3センチである。
下げ蓋の検証ではあるが、上げ底具合もチェックする。容器を逆さにして測ってみたところ、底の深さは0.8センチほど。容器の底は平たく、自然に上がっているため上げ底とは言い難い。「0.8センチも底が上がっていたら上げ底だろ!」という意見もありそうではあるが、今回は上げ底かどうかの判断は止めておく。なんにせよ、2.5センチから0.8センチを引いた結果、ご飯が盛られた部分の高さは約1.3センチという計算になる。
配信: 女子SPA!