職場交換視察での気づきを、自社の未来に
近年女性の割合も増えていますが、放送界も女性が少ないと指摘される業界の一つです。
女性も活躍できる職場環境を目指すためには,女性を受け入れる企業や業界、社会の意識や取組みが抜本的に変わらなければなりません。また,実際にそうした業種への女性の入職や参画が進まなければ,企業や社会の意識も変わっていかないと思います。
我々が訪問した翌18日(金)には、今度は戸田建設から4名の社員がHTBを視察に訪れ、スタジオや副調整室の他、屋上アンテナなど放送設備をご案内しました。
意見交換会では、放送・ITシステム部の対馬志保さん(HTB)を交え働き方などについて意見を交わすと、子育てと仕事の両立に関する悩みや、社内の意識改革や社外コミュ二ティーの重要性など様々な意見があがりました。
「業界に関わらず、働く女性が抱える悩みや課題は共通している部分が多いことを実感しました。他社の方と交流する機会がほとんどなかったので、とても刺激をもらいました。」と対馬さん。互いに新たな気づきを得られる機会となりました。
職場のエクイティのために 働く女性をエンパワーする
今回の職場視察交流を通して改めて感じた「誰もがやりがいをもって働く」ためのキーワード3つがこちらです。
「働き続けられる職場環境をつくる」
「スキルアップできる環境を整える」
「活躍の姿を広く社会に発信する」
やりがいを感じながら働くことができるようにするには「働き続けられる」という基本的な労働環境整備に止まることなく、登用や技術及び経験の向上など意欲や充実感を高めることのできる環境を整備する必要もあります。そして、女性も活躍しているフィールドを社会の目に触れる機会を増やすことが必要です。社内研修などスキルアップを後押しする制度や、異業種交流の機会を増やしキャリアプランについて考えるきっかけをつくることも、将来的な目標をイメージする大きな一歩になると考えます。
女性社員や女性役員が増えることも重要ですが、女性といっても男性的な思考をする人もいれば、様々です。育児、介護などケアワークへの関わりによっても立場は大きく異なります。そのうえで、多様な考えを持つ人材・女性を積極的に登用することが、幅広い視点を提供する土台となるのだと思います。
エクイティに重点を置いた視点と行動が必要です。男女格差の壁を打ち破るために、働く女性をエンパワーすることは、個々の従業員が公正に扱われる職場づくりに繋がるのではないでしょうか。
配信: SODANE