「子持ち様」論争、妊娠・子育て中のママ・パパはどう感じている? みんなが職場で気を付けていること

「子持ち様」論争、妊娠・子育て中のママ・パパはどう感じている? みんなが職場で気を付けていること

「すみません」より「ありがとう」を。できる時は自分もサポートする側に回って

みなさん、いろいろな工夫をしているようですね。子育て中の親として、心がけるといいことや、周囲の人への感謝の伝え方などについて、子育てアドバイザーの高祖常子さんに伺いました。

「『子持ち様』論争って、本当に嫌な言葉ですよね。メディアなども視聴率や購読率を稼ぐために、VS構造を作ってあおる傾向があるということも前提として知っておきましょう。

yamaさんが書いてくださいましたが、『マネジメントがうまくいっていない。みんなが忙しすぎるのが問題』だと私も思います。

子育て中に子どもの病気や行事で早退したり休んだりということはありますが、親の介護や、自分の病気・不妊治療などの場合もあるでしょう。資格取得や趣味の大会があるというケースもあると思います。
さまざまな人が休みを取りやすく、そして力を発揮しやすい職場であることが大前提だと思います。

その上で、可能な範囲で以下のような配慮も必要でしょう。
・昨日はありがとうございました! とみなさんに挨拶して回っていました(nobbyさん)
・休んだらその分、同僚が休みやすくしたり、仕事を肩代わりしたりするようにしている(桜餅さん)

どうしても『すみませんでした』『ご迷惑かけました』と言ってしまいがちですが、『ありがとうございました』とポジティブな言葉を伝えるといいですね。
職場にはこれから子どもを産む人もいるでしょうから、子育て中の人はいつも謝りながら仕事をしなくてはならないというイメージにならないような意識も大切だと思います。

「いろんな価値観を持っている人がいるってことを頭に置いて」(にのさん)というコメントにあるように、それはもちろん大切ですが、いろいろな人がいるので、すべての人に気を遣っていたら何もできなくなります。
批判的な人もいるかもしれませんが、多くの人は応援してくれていると考えていいでしょう。
そして子どもが成長したり、自分が大丈夫な時には、困っている同僚のサポートする側に回れるといいですね」(高祖常子さん)子育て中の人だけでなく、さまざまな人が休みを取りやすく、かつ活躍しやすい環境が望ましいのですね。できることから一歩ずつやっていきたいと思います。
(取材・文/橋本真理子、たまひよONLINE編集部)

高祖常子さん

PROFILE)
子育てアドバイザー、キャリアコンサルタント。保育士、幼稚園教諭、社会教育主事、ピアカウンセラーなどの資格を持つ。NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事、NPO法人ファザーリング・ジャパン理事ほか。全国13万部発行の「育児情報誌miku」編集長として14年活躍。育児誌を中心に編集・執筆を続けながら、子どもの虐待防止と、家族の笑顔を増やすための講演活動、ボランティア活動を行う。3児の母。著書多数。

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2024年7月の情報であり、現在と異なる場合があります。

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