猫が『メンタルの不調』を抱えている4つのサイン 心が辛いときにできることは?

猫が『メンタルの不調』を抱えている4つのサイン 心が辛いときにできることは?

猫も人と同じように、ストレスや不安を感じると「メンタルの不調」を抱えることがあります。しかし、猫は言葉で訴えることができないため、飼い主が異変に気づくことが大切です。ここでは、猫が心の不調を抱えているときに見られる4つのサインと、その対処法を紹介します。

猫が『メンタルの不調』を抱えている4つのサイン

猫のメンタルの不調は、次のようなサインで知ることができます。猫が安心して過ごせるように、まずは猫の行動を注意深く観察してみましょう。

1.食欲の変化

猫のメンタルの不調が疑われるサインとして、「食欲の変化」が挙げられます。普段よく食べていた猫が急に食べなくなったり、逆に異常に食べるようになったりする場合は、心にストレスがかかっている可能性があります。

たとえば「急な引っ越し」「新しい家族が増えた」など、生活環境がガラリと変わるようなことがあると、猫はストレスを感じて食欲にも変化が起こる事が多いです。

2.過剰なグルーミング

猫の毛づくろいはグルーミングを行うことによって、気持ちを落ち着かせる効果があります。そのため、猫がストレスをかかえていると、過剰に体の一部分を頻繁に舐めてしまうことも。

毛づくろいは、ストレスから少しでも解放されようとする自己安定行動のため、猫の根本的なストレスの原因を取り除くことが必要です。

舐めすぎてハゲてしまったり外傷となってしまったりする場合は、大きなメンタルの不調を表すサインとなります。

3.身を隠すことが増えた

猫は自分の身を守るために、居心地が悪いと感じると物陰に隠れることがあります。

もしも、猫が普段よりも頻繁に隠れるようになったり、出てこなくなったりすることが増えた場合は強い不安を感じているなどの可能性があります。

4.突然に攻撃的な行動をとる

急に噛みついたり、引っ掻いたりするような攻撃的な行動が増えたら、猫が生活の中で不安や恐怖を感じていることが考えられます。

とくに「安心できる居場所がない」「猫トイレが汚れている」「生活パターンが変わった」などは、猫にとって不安を感じやすいため、大きなストレス要因です。

このような場合は、猫がリラックスできていない可能性が高いため、無理に近づかずに少し時間をおいて落ち着かせることが大切です。

環境の改善と少しずつ変化させるなどの工夫をすることで攻撃性が減ってくる場合が多いでしょう。

猫の心が辛いときにできることは?

猫のメンタルの不調のサインが一つでも見られたら、決して放っておかずにストレスの原因を考えてみることが大切です。まずは、猫が静かに過ごせるように意識した環境に整えてあげましょう。

猫の心が辛いときにしてあげられるサポートは、猫のストレスの原因によって異なります。

なるべく猫のストレスを取り除くために、ひとりで過ごせる隠れ家を用意したり、猫トイレの掃除を徹底してみたりして猫の様子をみてあげましょう。

食欲がある場合は、ご褒美のおやつでコミュニケーションをとることや、猫おもちゃで十分な運動させてあげることも気分転換につながります。

ただし、飼い主さんとの信頼関係が問題で精神的に不安定になっている場合、距離を縮めようとすることがかえって猫にとって負担になってしまう場合もあります。

適度な距離感で様子を見ることも大切です。

ストレスが続く場合や、行動に変化が見られるときには、心だけでなく体の健康に問題があるかもしれません。不安を感じたら、かかりつけの獣医師に相談することも検討しましょう。

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