こんにちは、コラムニストのおおしまりえです。
我が子のため、より良い教育環境を求め家族で海外に移り住む「教育移住」という選択が近年注目されています。
今回は、マレーシアのペナン島に2023年12月から渡り、現在9歳と5歳の兄弟を育てながら、自身のInstagram(@necolife_penang)で移住の経緯やマレーシアでの生活のようすを漫画で紹介している、妻のねこ田さんにお話を聞きました。
4回目となる今回は、海外生活が与える子どもへの影響にフォーカスし、英語の習得や現地での子育ての様子など、多くの人が気になる点について聞いてみました。
現在、子どもたちの様子は?
現在渡航から約10か月。お子さんたちは言語習得や価値観形成がこれからという段階での渡航なわけですが、「大きなトラブルや問題は今のところ起きていない」といいます。
「上の子はやや内向的な性格なのですが、同じクラスに日本人がいたため、そこから友達の輪を広げ楽しんでいるようです。学習面の遅れはなく、英語での授業も理解ができているなといった感じですね。
下の子はもともとガンガン他者に突撃していく社交的なタイプなのですぐに馴染み、クラスメイトとも楽しそうに遊んでいます。ただ、学校生活について話を聞くと『僕のベストフレンドはいないんだ』とポロッと返ってくるので、彼なりに思うことはありそうです」
英語の習得度は「おおむね問題は感じていない」
幼児期での留学については、日本語習得が遅れることや、逆に英語の発音をネイティブレベルで習得できるなど、良い面も悪い面も言われています。帰国子女であるねこ田さんから見て息子さんたちは、どの程度習得が進んでいるのでしょうか。
「ある程度の習得はできているので、おおむね問題は感じていません。インターナショナルスクールにはいろんな子が通うので、そもそも『英語がそこまで理解できていなくても大丈夫』といった空気もあります。ある意味達観しているなと感じますが、それを一人ひとりが受け入れているし、周囲にもそれを前提としたサポート体制が組まれています。
例えば、英語がしゃべれない子には『EAL』といって英語力を上げるためのサポートプログラムがあります。他にも、中国語の授業中に英語のサポートクラスに出席できるなど、選択肢も豊富です。
子どもたちもこうした環境なので、英語ができないことがマイノリティではないと理解し、そこまで悩んでいないように見えますね」
配信: 女子SPA!