大腸内視鏡検査とは
大腸内視鏡検査は、柔軟性が高い光源付きのチューブを用いる検査方法です。検査中に病変が見つかれば、その部分から組織を採取したり、病変全体を切除したりして、悪性か良性かを確かめる病理診断なども実施できます。大腸内視鏡検査により、大腸ポリープ・大腸がんなどの疾患の早期発見、ポリープの早期治療が可能ですが、このような大腸内視鏡検査には、どのようなリスクがあるのでしょうか。
大腸内視鏡検査のリスクについて
大腸内視鏡検査によるリスク
大腸内視鏡検査は安心して受けられる検査ですが、リスクが0というわけではありません。例えば、使用する薬剤によるアレルギーショック、下剤内服による腸閉塞および腸管穿孔(1000万人に1人以下と稀)、ポリープ切除後の出血などです。腸管穿孔があった場合は最善の対処をしますので、検査を受ける前に理解しておくことが大切です。とくに、もともと心臓や血管障害などを持つ方の場合、大腸内視鏡検査によるリスクが高まります。合併症を発症した場合には、輸血や手術、入院が必要となることもあります。
大腸内視鏡検査の不便な点
大腸内視鏡検査に直接関わるリスクではありませんが、検査を受けるうえで不便な点もあります。例えば、検査前には食事制限が必要なことや、検査時に下剤を飲まなければならないことです。また検査時に鎮静剤を使用する場合は乗り物の運転は控える必要があったり、帰宅するための付添人が必要だったり、仕事も休まなければならなかったりすることもあります。
配信: 医科歯科健診コラム