20代女性のOさんはその日、母が運転する車に乗って空港へ向かっていた。
東京に戻る飛行機に乗るためだったが、その途中で車がエンスト。田舎道ではタクシーを拾うこともできず……。
<Oさんからのお便り>
3年前のお正月、熊本から東京に帰るために母の車で空港に向かっていた時のことです。
信号が青になったので発車しようとしたところ、エンジンがかからなくなり、車が止まってしまいました。
飛行機の時間が迫ってきて、母に「タクシーに乗って空港に行きなさい」と言われましたが、田舎道なのでタクシーも全然来ません。
2人で途方に暮れながら、とにかく車を押していました。
後ろから車で来たカップルが…
すると、後ろから車で来たカップルのお二人と、横断歩道の先にあるコンビニの前にいた男性が車を押すのを手伝ってくださいました。
事情を説明すると、カップルのお二人も空港に向かうとのことで「一緒に乗ってください」と言ってくださりました。
また、コンビニの前にいた男性が「近くの車屋が知り合いだからそこに停めていいから見送りに行っといで!」と送り出してくださったおかげで、私と母は空港まで行くことができ、私は飛行機に乗って東京まで帰ることができました。
そして私を見送った後も、カップルの女性の方が母を車の場所まで連れ帰ってくれたそうです。
私はたまたま、カップルの男性の方と同じ便だったのですが、お礼にお茶を買って渡すことしかできませんでした。
母も連絡先を聞いたそうなのですが「大丈夫ですから」と言われ、ちゃんとお礼を伝えることができなかったことが心残りです。
カップルのお二人、コンビニの前にいた男性、皆さんに助けて頂き、感謝の言葉では言い表せないくらい、本当にありがたかったです。
今でも母とこの時を振り返って、私たちも困っている人がいたらすぐに手を差し伸べられる人でいようねと話しています。
あの時は本当にありがとうございました。
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