Kenvue(ケンビュー)は11月7日、日々の口腔ケアと全身の健康についての情報を発信し、啓発活動を行う「お口から健康委員会」の発足・記者発表会を開催しました。ゲストには、アンバサダーとして就任したタレントの藤本美貴さんが登場。自身と家族の口腔ケアについて語りました。
お口の健康と全身の健康の関係性って? 藤本美貴さんが口腔ケアの重要性を学ぶ
ついやってしまいがち! 歯の健康にとってのNG行動
記者発表会では、東京科学大学 大学院医歯学総合研究科 口腔疾患予防学分野 講師の安達奈穂子先生による特別講演「お口の健康と全身の健康の関係性について」が行われました。
安達先生によると、「お口のケアは歯ブラシだけ」「家事や仕事中にカフェオレやミルクティーをちびちび飲む」「歯が痛まないので歯医者には何年も行っていない」という行動は、お口の健康にとってすべてNGな行動だそうです。
なぜなら、このNG行動により、知らないうちに歯周病、むし歯が進行してしまうからだそう。安達先生によると、歯周病とむし歯(下記円グラフ上では「う蝕」(うしょく))は「お口の二大疾患」と言われているそうで、歯を失う理由の7割近くを占めているという驚きの事実が紹介されました。
さらに、歯周病は歯の健康だけでなく全身の健康に影響を与えるといいます。日本歯周病学会のガイドラインでは、歯周病は糖尿病、肥満、骨粗鬆症、早産・低体重児出産などに関連性があると示されているそうです。
またここ数日、急に寒くなり、感染症が気になる季節が到来しましたが、歯周病は冬の感染症にも影響がでるという事実があるのをご存じでしょうか?
「感染症は、口の中からさまざまな細菌・ウイルスが入り、それが悪さをします。のどから食道を通って体内に入ってくる場合もありますし、歯周病でちょっと歯茎が腫れて免疫が落ちている状態だと、そこから血管を通じて体中に(細菌やウイルスが)めぐることもあります。ですから、日ごろからお口の中を清潔にしておくことは、何よりも大事なことです」(安達先生)
これらの現状を踏まえて、安達先生は冒頭に示した「歯の健康に悪い何気ないNG行動3選」について、対策法を紹介しました。
●お口のケアは歯ブラシだけ
⇒物理的除去+科学的殺菌でケア。ブラッシング+フロッシング(フロス・歯間ブラシ)で物理的に菌を除去したあと、マウスウォッシュで科学的に殺菌を
●家事や仕事中にカフェオレやミルクティーをちびちび飲む
⇒おやつの時間を決める、または食後のデザートとして食べる。飲食のあとには必ずケアを
●歯が痛まないので歯医者には何年も行っていない
⇒セルフケアは自己流になりがち。また、自分では歯周病に気がつかない場合があるので、予防のために定期的なプロのケアを
安達先生は講演の最後に、「歯医者の定期健診を受けていない、歯医者には痛いときにのみ通うという人は約6割を占めています。お口の健康を守るにはセルフケアが一番大事ですが、私たちプロフェッショナルからのアドバイスを受け、みなさんのお口に合ったケアをアップデートしていただければと思います」と、お口の健康や予防の重要性について語りました。
配信: マイナビ子育て