主人公の橘はるかさんは、フリーのイラストレーターをしている主婦。夫・まさるさん、1歳の息子・ゆうと君と3人暮らしをしています。はるかさんは、普段育児に関与せず、大切な話も過去の自分の言動も忘れているパパに苛立ちを募らせています。
ママがゆうと君をパパに任せて買い出しに出かけた日、パパの行動がきっかけでゆうと君は熱中症にかかってしまいました。ママが指摘するとパパは逆上して壁に穴を開け、話し合いから逃亡。愛想をつかしたママはゆうと君を連れて実家へ戻り、離婚を決意するのでした。
一方、同僚・竹之内さんに愚痴を聞いてもらうつもりが、逆に説教されたパパはしぶしぶ帰宅します。しかし、すでにママ達の姿はありませんでした。家出に激怒したパパは翌朝、ママの実家へ突撃しますが、義父に「暴力を行使した相手と会わせることはできない」と突き放されてやむなく退散することに。
そして3日後。パパはのんきにママからの連絡を待っています。
出勤したパパは職場で竹之内さんに遭遇! ふたりの関係を心配され、「向こうから謝ってきた」と嘘をつきますが……?
親身になってくれる同僚さえ無下にして
「嘘つけよ」
疑う竹之内さんに見透かされる前に逃げようとするパパですが、付き合いの長い竹之内さんにはすべてお見通し。竹之内さんは「俺にできることがあれば力になるぜ」と親身に寄り添おうとします。
しかし、パパはそんな竹之内さんの事を内心「弱みを見せたら俺が下になる」「そんなことも分かっていないから育児を手伝わされる軟弱男なんだよ」と見下すのです。
パパは竹之内さんの気持ちを無下にし、逆ギレしながらママへの謝罪を拒否したのでした。
そもそも子育ては夫婦で支え合い協力しておこなうもの。パパが「育児を手伝わされる」と考えている時点で、父親失格です。
パパはママに謝罪することで、自分の立場が悪くなることを恐れているようですが、決して謝ったら負けというわけではありません。
パパの中にも、ママと対等に向き合う気持ちが生まれることを願うばかりです。
著者:マンガ家・イラストレーター くまお
配信: ベビーカレンダー(パパママ)
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