3.慢性腎臓病
猫の慢性腎臓病とは、腎臓がなんらかのダメージを受けて機能が低下する病気です。10歳以上の高齢猫の約30~40%に見られるとされています。
慢性腎臓病の主な症状は以下となります。
水をたくさん飲む
色の薄いおしっこを大量にする
体重が減る
食欲がなくなる
嘔吐が見られる
貧血になる
毛づやが悪くなる
腎臓病の初期には目立った症状が見られないのが一般的です。そのため飼い主さんが症状に気づいたときには、かなり進行しているケースも少なくありません。
飼い主さんが最初に気づく症状としては、たくさんおしっこが出てしまうため、その分たくさんの水を飲んで補おうとする「多飲多尿」が多いと言われています。高齢の猫が、水をたくさん飲むようになったら早めに獣医師に相談することをおすすめします。
また体重減少も、自宅で測定することで気づくことができる症状ですので、定期的に体重を測定するよう心がけましょう。
4.糖尿病
糖尿病はすい臓から分泌されるインスリンの不足や、インスリンが体内で効きづらい病態が原因で、ブドウ糖によるエネルギーの産生が不十分な状態となります。
糖尿病の主な症状には以下があります。
水をたくさん飲む
おしっこを大量にする
体重が減る
毛づやが悪くなる
糖尿病の特徴的な症状は多飲多尿と体重減少で、飼い主が気付きやすいのはおしっこの量の増加やそれに伴うトイレの失敗、飲水量の増加です。
病状が進むと、食欲不振や元気消失、さらに進行すると体にケトンが蓄積してしまったり血液の浸透圧が上がりすぎたりすることによる、全身臓器の異常、神経症状、意識の混濁など、命に関わる病態になることもあります。
糖尿病は、動物病院で適切な治療を受け、体重管理をしながら血糖値のコントロールをおこなう必要があります。気になる症状がある場合は早めに獣医師に相談しましょう。
配信: ねこちゃんホンポ