見習いたい、谷原章介の“座らせ方”
「セクハラで訴えられる」と考え、困っている異性を助けることを躊躇(ちゅうちょ)する人は少なくない。そう思ってしまう背景には“正しい助け方”がわからないことが影響している。
ただ、谷原、田中、ズッキーの3人の対応を見ると、正しい助け方のヒントをいくつか学ぶことができる。まず谷原と田中は異変を感じても大きい声を出さず、落ち着いたトーンで声をかけていた。騒がれれば体調を崩した人に注目が集まり、余計なストレスを与えることになる。安心感を持ってもらうためにも、助ける側が慌てないことはマストだ。
特に谷原の座らせ方は見習いたい。倒れ込もうとする女性を支える際、つい抱きかかえるように胸元や腰を触りやすい。100%の善意だったとしても、本人や周囲から“セクハラ”と勘違いされるリスクがある。その点、谷原は腰や胸元ではなく肩・腕を持って身体を支えていた。
また、脱力した人間の身体はとても重い。身体をしっかりホールドできても身体の重さを支えられずに手を放してしまう可能性も低くない。ただ、谷原は膝で背もたれを作り、小室がしゃがみやすくなるように上手くリードしており、小室が頭や肩をぶつけるリスクを完璧に潰していたのだ。
目の前で人が倒れたら? 傍観者でもできること
ズッキーがブルーシートを持ってくるように指示を出していたことにも注目したい。処置するために、時には衣服を緩めたり脱がせたりする必要性が発生する。ただ、いくら緊急事態とはいえ、体調を崩した人からすれば人前で肌をさらすことは避けたい。ブルーシートのような身体を隠せるアイテムの手配を提案することの意義はとても大きい。なにより、医療関係の知識がなくても、直接肌に触れなくても、その人の助けになるアクションであり、覚えておいても損はない。ブルーシートがなければ、数人で患者を隠すように背中向きに立って“壁”になることもできる。
賞賛される行動には日常生活に応用できる情報や知識が詰まっている。今回の谷原の一件も、いつか遭遇するかもしれない危機的状況に備えて参考にしておきたい。
<文/浅村サルディ>
【浅村サルディ】
芸能ネタ、炎上ネタが主食。好きなホルモンはマキシマム ザ ホルモン。
配信: 女子SPA!
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