「家族みんなで仲良く暮らしたい」きっと誰もが望むことでは? 仲良し家族の秘訣があったら知りたいですよね。
主婦として料理を作り続けた経験を生かし、料理愛好家としてテレビ・雑誌などで活躍する平野レミさん。
料理愛好家、妻、母、とさまざまな顔を持つレミさんが、2人の息子さんの子育てと料理について綴ったエッセイ集『おいしい子育て』(ポプラ社)より一部をお届け。
今回は、「仲良し家族の秘訣」についてです。仲の良いレミさんファミリーはどのように作られていったのでしょう?
みんなで食べると仲よしになる
小学生のころ、遠足や運動会で、みんなでお弁当を食べた楽しさを、今でも思い出します。いっしょに食事をすると、誰とでも仲よしになれる気がします。
ひとつ屋根の下に住んでいても、それだけで仲よくなれるとは限りません。家族の仲がいいのは、きっとひとつのテーブルを囲んで、いっしょに食事をする機会が多いからでしょう。
育児をしているときのお母さんは、子どもを見てるだけで嬉しくって、楽しいこともいっぱいあるけれど、心配なことだってあります。いつもニコニコなんて、とてもしていられない。でも、どんなに忙しくても、心配なことがあっても、ご飯を食べるときだけは、笑っていたいと思います。
(写真提供:レミックス)
笑顔は最高の調味料。料理が少しくらい下手っぴーでも、みんなでワイワイにぎやかに食べれば、おいしく感じられるものです。
みんなが笑顔になるためには、ちょっと頭をひねって。とくに小さい子どもは、気分によって食欲がずいぶん違ってきます。だから、ご飯を残すようになったなと思ったら、食器やテーブルクロスを替えてみたり、盛りつけをひと工夫したりしてみます。気分が変わって、また元気にご飯を食べはじめるということが、うちの場合はありました。
それもめんどうなときは、席をチェンジしてみたり。食卓って、いつのまにか家族それぞれの席がきまっているものだから、それを変えてみるわけ。いつもお父さんが座っている場所に座ると、ちょっと大人になった気分になって、子どもは嬉しくなるみたい。大人だって、少し角度が変わるだけで、食事のときに見なれた風景に変化が起きて、新鮮な感じがします。
雰囲気も、大切な調味料なんですよ、ね。
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この続きは、書籍でお楽しみください。
平野レミさん/料理愛好家、シャンソン歌手
料理愛好家、シャンソン歌手。主婦として料理を作り続けた経験を生かし、NHK「平野レミの早わざレシピ! 」などテレビや雑誌などを通じて数々のアイデア料理を発信。また、レミパンやエプロンなどのキッチングッズの開発も手がける。2022年、『おいしい子育て』(ポプラ社)で第9 回料理レシピ本大賞エッセイ賞受賞。エッセイに『家族の味』『エプロン手帖』(以上、ポプラ社)、『ド・レミの子守歌』( 中央公論新社)など、レシピ本に『平野レミのオールスターレシピ』( 主婦の友社)、『平野レミの自炊ごはん』(ダイヤモンド社)など多数。最新刊、自身の人生哲学が詰まった言葉集『私のまんまで生きてきた。』(ポプラ社)好評発売中!
X(旧Twitter):@Remi_Hirano
『おいしい子育て』/ポプラ社
(写真:レミックス提供 構成:マイナビ子育て編集部)
※本記事は、『おいしい子育て』著:平野 レミ、イラスト:和田 誠/ポプラ社 より抜粋・再編集して作成しました。
配信: マイナビ子育て
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