【メンズ服に学ぶ】タートルネックニットの首を三つ折りに。尾崎雄飛さんの襟もとレイヤード術は必見

【メンズ服に学ぶ】タートルネックニットの首を三つ折りに。尾崎雄飛さんの襟もとレイヤード術は必見

女性に比べると着用アイテム数が圧倒に少なく、スタイリングも限られる。それなのにおしゃれな男性って、よっぽどのテクニックをお持ちだと思うんです。そこでメンズのファッション関係者にスナップを敢行して、その秘密を探ってみることにしました。


 


第7回目のゲストにお迎えしたのは、【SUN/kakke】と【YOUNG&OLSEN】を手がけるデザイナー尾崎雄飛さん。「ニット」をお題に、尾崎さんならではのこだわりが光る着こなしを披露していただきました。女性も参考になることまちがいなしなので、マジで要チェックです!!

あえて三つ折りにしてボリュームを持たせた襟もとが印象的

襟もとレイヤードで着くずすテクニックが新鮮!

ブリティッシュからアメカジまで、ファッションの守備範囲はかなり広めだという尾崎さん。今回ピックした【サンカッケー】の別注ニットは、スコットランド人から見るヴィンテージデニムを表現した色が魅力。「ちょっと野暮ったいイメージがあるニットなので、シャツをインするとトラッドになりすぎてしまう。なので、さっぱりとした雰囲気をプラスできる白のタートルネックカットソーをインナーに選び、そのイメージを払拭させました」


 


「そのまま合わせるのではなく、三つ折りにしたのもこだわり。そうすることでミドルゲージのニットに負けないボリューム感が襟もとに生まれ、かつ昔のスキーヤーのようなスポーティな抜け感も演出できるんです。あと、長袖のタートルネックカットソーをはさむと、ニットのチクチク感を払拭できるというメリットもあります」


 


尾崎さんは触れていませんでしたが、パンツのチェックで、ニットとトレンチコートそれぞれの色を拾っているのも見どころのひとつ。「Vゾーンや色もそうなんですが、男性のファッションには重ねる文化があります。そうやって自分らしい着こなしを作り上げていく感じが好きなんですよね。オトナミューズ読者のみなさんも、冬ならではのさまざまなレイヤードをぜひ愉しんでください! 」

あえてラフにセットしたコートのベルトがこなれた雰囲気をプラス。おしゃれな男性って、こういったあしらいが本当にお上手!

絶大な存在感を放つリングは、2000年前のトパーズで300年前に作られたインタリオリング。時計はロレックス、左の中指のリングはマルコムベッツ、薬指のリングはエルメス

足元はサイドゴアブーツですっきり品よく

ヴィンテージのバーバリーのコート、グレンマックに別注したサンカッケーのニット、ヤングアンドオルセンのカットソー、ベルナーズザンスのパンツ、ジェイエムウエストンのサイドゴアブーツは尾崎さん私物

Profile


おざきゆうひ/サンカッケー ・ヤングアンドオルセン デザイナー


セレクトショップでバイヤーを務めた後、2005年に中目黒の古着屋の立ち上げに参画。2007年には高品質なカットソーブランド【フィルメランジェ】を立ち上げ、2011年に独立。2012年には自身のブランドである【サンカッケー】、2015年には【ヤングアンドオルセン】をスタートさせ、現在はフリーランスのバイヤーやブランド・商品のプロデュースなど、活動の場をさらに広げている。洋服を装うことの愉しさを伝える、YouTubeチャンネル【尾崎雄飛の洋服天国】も話題。

text:KYOKO CHIKAMA

関連記事:

オトナミューズウェブ
オトナミューズウェブ
「37歳、輝く季節が始まる!」がキャッチコピー。宝島社が発行する毎月28日発売のファッション誌『otona MUSE』がお届けする、大人のためのファッション・ビューティ・ライフスタイル情報!
「37歳、輝く季節が始まる!」がキャッチコピー。宝島社が発行する毎月28日発売のファッション誌『otona MUSE』がお届けする、大人のためのファッション・ビューティ・ライフスタイル情報!