くるみに含まれる脂質には、役立つ作用を多く持つ反面、とり方を間違えてしまうと体調をくずす危険性もあるのだとか!
管理栄養士と食生活アドバイザーの資格を持つライターのゆかりさんに、くるみの食べ方によって体にどのような悪影響が及ぶのかと、1日に食べてもいい量の目安について紹介してもらいます。
健康増進やダイエットに!くるみを食べる「メリット」
くるみとは、イランなどが原産地とされているナッツの一種です。
現在はアメリカのカリフォルニアや中国がおもな産地となっており、ほかにもヨーロッパなどで生産がさかんで、日本国内でも生産されています。
くるみはやわらかい食感と特有の甘味を持ち、和え物やサラダなどの料理に加えたり、お菓子の材料と使われたり、おつまみや間食などとして食べられることが多いです。
そんなくるみには、脂質が7割近くも含まれています。そのため、エネルギー(カロリー)を非常に多く含んでいますが、脂質にはつぎのような働きもあります。
・細胞膜やホルモンなどの体をつくる材料になる
・皮下脂肪として蓄えられ、外部の衝撃から臓器を守ったり寒さから体を守る
・脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、K)などの体内への吸収率を高める
このように、脂質はエネルギー源として使われることに加え、さまざまな役割があるのです。
ちなみに、くるみの脂質にはオレイン酸やリノール酸、α-リノレン酸といった不飽和脂肪酸の割合が高く、動脈硬化や血栓を防いだり、血圧を下げたり、LDLコレステロールを減らすなどの働きも期待できますよ。
脂質以外では、15%ほどのたんぱく質、食物繊維、そのほかに銅、マグネシウムなどのミネラルやビタミンB6が多く含まれています。これらのおもな働きは、次のとおり。
・筋肉、血液、皮膚などをつくる材料になる
・腸内環境を整え、排便をうながす
・貧血を予防し、活性酸素を除去する
・免疫機能を維持し、代謝を円滑にする
このように上手にくるみを上手とり入れることで、生活習慣病の予防や美容に役立てることができるでしょう。
アレルギーや肌荒れも?くるみを食べすぎる「デメリット」
多くの「メリット」が得られるくるみですが、過剰摂取や体質によっては思わぬ「デメリット」が生じることもあります…。
配信: サンキュ!