肛門がんの前兆や初期症状について
肛門がんの主な症状には、排便時の痛みや違和感、肛門周囲の腫れやしこり、排便時の出血(血便、下血)がありますが、約2割の方は無症状です。これらの症状は、痔などのほかの肛門疾患と似ているため、注意が必要です。
したがって、肛門周囲の違和感や異常が続く場合は、早めに医療機関を受診し、詳しい検査などを行うことが肛門がんの早期発見に重要だといえます。
肛門がんの検査・診断
肛門がんは、肛門から直腸に指を差し込んでしこりなどがないかを確認する「直腸診」、大腸内視鏡検査、画像検査などの検査により診断されます。
大腸内視鏡検査で病変の有無を確認し、組織を採取して顕微鏡で観察する病理診断が重要で、病理診断の結果をもとに肛門がんの組織型(腺がん、扁平上皮がんなど)を確定します。
また、CT、MRI、PET /CTなどによる画像検査を行うことで、肛門がんの大きさや広がり、リンパ節や他の臓器への転移がないかを確認します。
これらの検査により、肛門がんの治療方針が決定されます。
配信: Medical DOC