私的!釣りに向いている車ランキング【フィッシングライターが釣り人視点で考えてみた】

私的!釣りに向いている車ランキング【フィッシングライターが釣り人視点で考えてみた】

まあまあ釣りに向いている、両極端な2車種

Bランク(15~17点)

ハイゼットトラック(ダイハツ)合計16点

●釣り的積載性能 3点

●長距離走行性能 1点

●車中泊性能 2点

●釣り場でのステルス性能 5点

●汚しても気にならない性能 5点

ジャパニーズ・ピックアップ。いわゆる軽トラだが、これが全然侮れない(侮る釣り人もいないだろうが)。まず、荷台のフロア長が2030mmあって、タンドラ(ダブルキャブ)より長い。6フィート6インチのワンピースバスロッドが真っ直ぐに乗る。しかし、車上荒らしや雨に弱いのが大きな欠点。長距離走行性能は言わずもがな。そういう車ではない。車中泊も不可能ではないが、どうやっても暑いし、寒い。反面、ステルス性能は最強。水路脇に止まっていれば農家のおじさん、漁港に止まっていれば漁師のおじさんと思われる。路駐していても誰も気にしないだろう。そして、これ以上汚れても気にならない車種があるなら逆に教えて欲しい。

パジェロ(三菱)合計17点

●釣り的積載性能 4点

●長距離走行性能 4点

●車中泊性能 3点

●釣り場でのステルス性能 2点

●汚しても気にならない性能 4点

1990年代に一世を風靡したこともある、国産本格SUVの一角。積載性能は合格点。前後のサスペンションが独立懸架式のダブルウィッシュボーンなので、他社SUVによくある後輪リジットアクスル(車軸懸架式)よりも舗装路やダートでの乗り心地がよく長距離走行で疲れにくい(と思う)。ディーゼル車なら燃費も悪くない。車中泊はベッドを自作するなどの工夫は必要。デカいので釣り場ではちょっと目立つか。プラドなどトヨタのSUVに比べると中古価格は安いし、買取価格もさほど期待できないので、躊躇なく悪路へと踏み込んでいけるだろう。

9代目ハイゼットトラック(ダイハツ)。軽トラ用トランクを乗せれば積載の安全性は多少向上する。 ©望月俊典

4代目パジェロ(三菱)。ラダーフレーム・ビルトイン・モノコックボディと4輪独立懸架サスの恩恵で本格SUVにしては乗り心地がいい。ちなみに、語り部が最近買った車。 ©望月俊典

このあたりから本格的な釣り車へ

Aランク(18~20点)

レヴォーグ(スバル)合計19点

●釣り的積載性能 4点

●長距離走行性能 5点

●車中泊性能 4点

●釣り場でのステルス性能 3点

●汚しても気にならない性能 3点

発売から10年経った、初代レヴォーグ。後部座席を倒せば、広大な(ほぼ)フルフラット面が現れる。天井は高いとはいえないが、十分な積載性を持つ。走行性能はピカイチ。加速よし、高速安定性よし、コーナリングよし・・・のフルマーク。釣り車にこれ以上の走行性能は必要ない。車中泊はマットを敷くだけで可能なレベル。減点は天井が低いくらいで、よほどの長身でなければ快適に眠れるだろう。ステルス性能はさすがスバル車というか・・・普通。初代レヴォーグの古い個体ならそろそろいい感じにヤレてきて、釣り車にちょうどいい熟成具合だろう。

エクストレイル(日産)合計20点

●釣り的積載性能 5点

●長距離走行性能 3点

●車中泊性能 5点

●釣り場でのステルス性能 3点

●汚しても気にならない性能 4点

初代からアウトドアスポーツを意識して開発された、クロスオーバーSUVのエクストレイル。純正ラゲッジトレーを装着した状態で後部座席の座面を外してシートを前に倒せば、広大かつ完全なフラットになる。内装は防水性が高く、濡れモノをラフに置いたり車中泊をしたりを始めから想定した作りになっている。ただし、この評価は2代目まで。3代目以降になると荷台が完全なフラットにならず・・・微妙。走行性能はというと、SUVとしてパワー不足感は否めないが・・・ディーゼル車を選べば満足なトルクを得られるだろう。ちなみに、世界初の「クリーンディーゼル車」でもある。中古も安いので2代目の高年式モデルは大いに狙い目。

初代レヴォーグ(スバル)。走りは文句なし。中古も安くなってきた。 ©望月俊典

2代目エクストレイル(日産)。この世代はガチの釣り車として今も人気がある。 ©望月俊典

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