私的!釣りに向いている車ランキング【フィッシングライターが釣り人視点で考えてみた】

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見栄を気にしない釣りマニアが選ぶ究極の釣り車

Sランク(21~25点)

サンバーバン(スバル)合計21点

●釣り的積載性能 5点

●長距離走行性能 2点

●車中泊性能 4点

●釣り場でのステルス性能 5点

●汚しても気にならない性能 5点

サンバーバンに限らず、軽バンは釣り車として非常に優秀。ここで解説するのはスバル生産の6代目サンバーバン(1999~2012年)について。荷室長1875mm、荷室高1395mmという、乗用車では追いつけない世界がここにある。積載性能はプロレベルで、積めない釣り具は存在しないだろう。車中泊性能もほぼ満点。手回しウィンドウなので、運転席に移動してエンジンをかけなくても荷室で窓の開け閉めができるのも高ポイント。唯一、遮音性、遮熱性だけがマイナス。走行性能はお世辞にもいいとはいえないが、他の軽バンに比べるとRRのためエンジン音が比較的静か、サスも4輪独立懸架なので乗り心地も悪くない。ステルス性能、汚れが気にならない性能については言及するまでもないだろう。

サクシード(トヨタ)合計21点

●釣り的積載性能 4点

●長距離走行性能 4点

●車中泊性能 4点

●釣り場でのステルス性能 4点

●汚しても気にならない性能 5点

プロボックスの姉妹車でこちらは乗用車仕様だが、大きな違いはない。まず、積載性だが、荷室長はプロボックスより20mm長く1830mm、荷室高は935mmと、かなり広大。満点をつけたいところだが・・・高さで軽バンやフリードスパイクには劣るのでこの評価。後部座席を畳む際、クッションを外すこともできるので、身長180cm未満なら車中泊も余裕。インパネにある格納式テーブルは弁当を食べるときに便利。車内で長時間過ごす営業マンは釣り師に通じるものがある。また、快適装備が少ない反面、車重が軽いので、エンジンパワーのわりに速い。耐久性も高く、写真の車は27万km走行しているが機械的な大きなトラブルはなし。燃費もよく高速メインなら20km/L以上走る。地味な車体カラーなら、釣り場に停まっいても営業マンがサボっているんだな・・・としか思われないだろう。

フリードスパイク(ホンダ)合計22点

●釣り的積載性能 5点

●長距離走行性能 3点

●車中泊性能 5点

●釣り場でのステルス性能 4点

●汚しても気にならない性能 5点

今回最高得点を叩き出したのは2010年に登場のフリードスパイク。アウトドアアクティビティと車中泊を強く意識した、先見性のある(あった)コンパクトミニバンである。後部座席を畳むと、最大全長2015mm、荷室高1070mmという商用車並みの広大なスペースが現れる。さらに、床はフラットな樹脂製で、濡らしても汚しても拭けば全然気にならない。車中泊性能はフルマークの満点。車中泊用の棚やミニテーブル、ドリンクホルダー、ライト、フック・・・など至れりつくせりで、まさに走るカプセルホテル・・・いやそれ以上だ。見た目もおとなしく、地元民に与える印象もマイルドそのもの。そういや先日、とある著名バスプロが現行RAV4からフリードスパイクに乗り換えたいと言ってたっけ・・・。

6代目サンバーバン(スバル)。フルキャブで足元が広く、小回りも利く。 ©望月俊典

サンバーバンでの車中泊。タイヤハウスの出っ張りがないので、最小荷室幅はハイエースより大きい。ベットなどでカサ上げをしなくてもそのまま寝られる。モデル(語り部)の身長は179cm。 ©望月俊典

初代サクシード(トヨタ)。琵琶湖のレンタルボート店・ひさの屋最強の男が乗る実車。ちなみに4WDである。 ©望月俊典

見よ、この広大なフラットを。後部座席の座面を外せばさらに奥行きが広がる。 ©望月俊典

フリードスパイク(ホンダ)。知る人ぞ知る、超一流の釣り車。 ©望月俊典

他のミニバンとは一線を画す、本当のフルフラット。シートを後ろに倒した状態の「自称フルフラット」は凸凹して寝にくいのだ。 ©望月俊典

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