●価値観のアップデートが求められる
ここ数年、タレントに不祥事があった際には、マネジメント事務所は即時解除することが正しいかのような風潮がありましたが、フリーランス新法の施行によりこのような風潮に変化が起きていくように思います。
たとえば、アイドルがファンと繋がったことにより運営が即時解除をおこなったり、フリーのアナウンサーが炎上発言をしたことでマネジメント事務所が即時解除をおこなうようなことは、フリーランス新法上、認められず、逆に事務所側が非難を受けることになりかねません。
人々の価値観はどんどん変化していきますので、価値観をアップデートせずに以前と同じような対応をしていると、足をすくわれる会社も出てきそうな予感がします。
【取材協力弁護士】
高木 啓成(たかき・ひろのり)弁護士
福岡県出身。2007年弁護士登録(第二東京弁護士会)。映像・音楽制作会社やメディア運営会社、デザイン事務所、芸能事務所などをクライアントとするエンターテイメント法務を扱う。音楽事務所に所属して「週末作曲家」としても活動し、アイドルへ楽曲提供を行っている。HKT48の「Just a moment」で作曲家としてメジャーデビューした。Twitterアカウント @hirock_n
事務所名:渋谷カケル法律事務所
事務所URL:https://shibuyakakeru.com/
配信: 弁護士ドットコム