外務省では、子どもたちが外務省や世界の国々について知ったり、調べたりできるWebサイト「キッズ外務省」を公開しています。世界の国々や国旗などについて知ることができるだけでなく、外務省の仕事などについての動画コンテンツも充実。その中にあるコーナーのひとつが「世界いろいろ雑学ランキング」です。
今回は、その中でも「絶滅危惧種の多い国」ランキングを紹介します。1500年以降、世界では少なくとも680種の脊椎動物が絶滅したといわれており、日本でも多くの生き物が絶滅の危機にひんし、「レッドリスト」に掲載されているそうです。では世界に目を向けると、どのような国に多くの絶滅危惧種がいるのでしょうか。それでは、ランキングを見ていきましょう。
(出典元:(キッズ外務省)絶滅危惧種の多い国 | 外務省)
第2位:エクアドル(2692種)
第2位は、赤道直下に位置する「エクアドル」で、絶滅危惧種の数は2692種でした。島しょ部のガラパゴス諸島は、1978年に世界自然遺産として登録されています。2001年には周辺の海域なども拡張登録されましたが、2007年には危機遺産リスト入り。その後、ゾウガメの保護活動などが行われ、2010年には危機遺産リストから外されました。
エクアドルに生息する絶滅危惧種の中で代表的なのは、リクガメとして世界で最も大きいといわれる「ガラパゴスゾウガメ」。寿命は100年以上にもなるそうです。また、ガラパゴス諸島では、時折、絶滅したと思われていた生物の発見もあり、2015年には「ヤセヒキガエル」の一種が、2019年には「フェルナンディナゾウガメ」が見つかり、関係者を喜ばせました。
第1位:マダガスカル(3747種)
第1位は「マダガスカル」で、絶滅危惧種の数は3747種でした。かつてフランスの植民地だったマダガスカルは、1960年にフランスより独立。2022年時点では、2961万人の人が暮らしています。インド洋上の島国で、8000万年以上前に大陸と切り離されたことから、島固有の野生生物が多く生息することで有名です。
マダガスカルの絶滅危惧種といえば「キツネザル」。107種いるキツネザル類のほとんどがマダガスカルの固有種で、その中の約96%、103種が絶滅の危機にあるとされています。
配信: ねとらぼ調査隊
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