親知らず抜歯後の回復過程
親知らずの抜歯後、回復には数日から1週間程度が必要です。まず、抜歯直後には患部の腫れや痛みが生じます。これを軽減するためには患部を冷やすことが有効ですが、アイスノン等で強く冷やしすぎると血流が悪くなり、逆効果となるため、ぬれタオルを当てる程度にとどめておく方が良いです。また、痛み止めの薬を使用することで、痛みをコントロールできます。
最初の数日間は、出血を避けるため激しい運動や飲酒を控え、柔らかい食事を摂るように心がけましょう。固い食べ物や熱い飲み物は、傷口に負担をかける可能性があるため、避けるべきです。また、食事の後は、傷口に食べ物が詰まらないように軽いうがいや歯磨きを行い、口腔内を清潔に保つことが大切です。
通常、2〜3日目をピークに腫れ、そこから徐々に腫れが引き、1週間ほどで完全に回復しますが、個人差があるため痛みや違和感が続く場合は、歯科医に相談しましょう。
稀に顎から首にかけて青アザができる場合もありますが、この場合も2〜3週間を目処に徐々に回復してきます。大事なイベントが控えている場合は、念のため日程を調整することをおすすめします。
顔の歪みの原因
親知らずを片方だけ抜いたからといって顔全体が歪むわけではありません。顔が歪む原因は、以下のようなさまざまな要因が関わっています。
骨格や遺伝的要因
生まれつきの骨格の形や歯並びの状態は、顔の左右対称性に影響を与えます。骨格そのものが非対称な場合、親知らずを抜いたことで急に顔が歪むわけではありません。
噛み癖や歯ぎしり
日常的に片側でばかり噛んでいると、片方の顎の筋肉が発達し、顔が非対称になることがあります。また、無意識に歯ぎしりをすることでも、歪みが生じる可能性があります。
姿勢の悪さ
長時間のデスクワークやスマートフォンの使用によって、姿勢が悪くなると、体全体のバランスが崩れ、顔の筋肉にも影響を与えることがあります。
ストレス: ストレスが溜まると顔の筋肉が緊張し、一時的に歪んだ表情が定着することがあります。特に、ストレスが続くと無意識のうちに顎に力が入り、顔の一部が凝り固まってしまうことがあります。
配信: 医科歯科健診コラム