「運動神経が悪い」というギャップに萌え
そんなやんちゃさを見せる一方、むぅ太くんはちょっぴりおニブさん。3匹の中で一番、運動神経が悪く、同居猫が飛べるところでもジャンプを躊躇います。
キャットステップも、一段ずつ降りる慎重さ。そのギャップには、ビビリな性格も関係しているのかも、と飼い主さんは話します。
ただし、家族が帰宅した音を察知するのはピカイチ。同居猫たちが寝ていても、ひとりだけ鳴いてお出迎えし、甘えん坊モードになります。
「鳴き声がサイレンのようなので、怒っているように聞こえるかもしれませんが、実は甘えアピール。抱っこして撫でたら、ゴロゴロ言って目を細めます」
もしかしたら、「僕にもおかえりしろー!」と言っているのかも。そんな妄想をし、飼い主さん家族は笑顔になるのです。
誤食で開腹手術を経験したことも
幸せなことばかりではないのが、猫飼いの日常。飼い主さんも一緒に暮らす中では、心配が募った日もありました。
それは、2023年の大晦日のこと。元旦にかけて、むぅ太くんは何度も嘔吐し、ぐったり。急いで動物病院へ連れて行くと、子猫の頃から噛んでいた合皮貼りのダイニングチェアの一部を飲み込み、腸閉塞になったことが分かり、開腹手術をすることになりました。
幸いむぅ太くんは順調に回復。二度と同じ事故が起きないよう、飼い主さんは術後、ダイニングチェアを処分しました。
「無事に1歳を迎えられてよかった。もう心配かけないでね…と伝えたいです。健康で長生きしてくれたら、何も言うことはありません」
そう話す飼い主さんの傍には、今日も甘えモードのむぅ太くんの姿が。たくさんの「楽しい」を経験して、来年の誕生日も無事に迎えられますように。
<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>
【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
配信: 女子SPA!
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