なぜあれほどまでこだわったのか今でも理解できない
「妻は結婚後、本人の希望で専業主婦になっていたため、人並みの生活はできても湯水のごとく高級な食材や調味料を買う余裕がウチにはなかったんです。
それで食事は作らなくていいからと話したのですが、私が自分用に買い置きしていたカップ麺や冷凍食品も妻は勝手に全部捨ててしまい、ちょっと常軌を逸しているというか怖くなりました。それで妻の両親に事情を説明し、しばらく義実家で預かってもらうことにしました」
いったん距離を置いて冷静になってもらい、そのうえでの再構築を考えていましたが、しばらくして妻は離婚を申し出ます。浅田さんにも説得してまで婚姻関係を続けようとの強い意思はなく、わずか1年半という短い期間で夫婦生活にピリオドが打たれます。
「家には使い切れない量の食材や調味料のストックが残っていたため、保存の利くものは実家や兄夫婦にあげました。家に置きっ放しにしていたら彼女とのあまり思い出したくない記憶が蘇ってしまいそうだったので。
けど、なぜあそこまでオーガニックにこだわったのか今でも理解できないんです。それさえなければ上手くやっていけたと思うのですが……」
口に入れるものなので食材や調味料が気になるのも理解できますが、こだわりすぎるのは別のものを失うことにつながるのかもしれませんね。
<文/トシタカマサ イラスト/とあるアラ子>
【トシタカマサ】
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
配信: 女子SPA!
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