●妻は“察すること”が得意。夫は“察すること”が苦手。その原因は、脳の情報伝達の違いにあった!
「多くの女性のカウンセリングをしてきましたが、夫への不満で一番多いのが“夫が自分の気持ちを理解していない”なのです。妻からしてみれば、なぜ私の気持ちを察することができないの? と、理解できないかもしれません」
しかし、いくらイライラしながら察してくれるのを期待していても、時間の無駄、エネルギーの無駄だという。
「なぜなら、夫は本当に妻が何にイライラしているのかわかっていないからです。だから、休日はハラハラしているのです。実は、そこには、男性と女性の脳の情報伝達のしくみの違いが関係しているということが研究でわかってきています」(高草木さん 以下同)
●夫に“察すること”を求めても無駄! 妻の不満ややってほしいことは、具体的な言葉で伝えよう!
人間の脳には右脳と左脳がある。右脳が感覚的に認識する能力。(視覚)、左脳は論理的(意味を分析)に認識する能力をつかさどっている。
「女性は、右脳と左脳をつなぐ“脳梁”が太く連携がとても強いので、例えば相手の表情から気持ちを読み取り、さらに深く理解しようとするなど、複数のことを同時にこなすことが得意。つまり、共感したり、察することが得意なのです。一方、男性は1つのことに集中する傾向があり、左脳と右脳の連携が弱いので、共感が苦手。つまり、相手の気持ちを察することが苦手なのです」
この違いこそが、男女の誤解や衝突の原因となっているという。
「このように、そもそも男女は違うということを理解し、夫に察することを期待しないことこそが、夫にイライラしないための得策なのです。女性は、普段から察することが得意な分、逆に言葉で伝えることが苦手。しかし、一方の男性は、言葉で具体的に言わなければわかりません。なので、そこは利口になって、不満や、やってほしいことは、具体的な言葉にしてしっかり伝えましょう。そうすることで、これまでの誤解や衝突も驚くほど減っていきますよ!」
男女には違いがある。だからこそ、そこで衝突するのではなく、互いの違いを理解し、補い合うことこそが夫婦円満の秘訣なのかもしれませんね。
(構成・文/横田裕美子)