飼い主さんが愛猫を触ったとき、目を細めたり、口を開けたりなど、うっとりとした「とろ~ん顔」をしていることはありますか?猫は触り方や触る場所によって、ご機嫌になったり不機嫌になったりします。今回は、猫が触られると思わずとろ~んとしてしまうくらい気持ちがいい場所を、獣医師の中桐由貴先生に教えていただきました。
やはりはずせない!「あご下」
あご下をなでてあげると、目を細めたり、ひっくり返ってお腹を出したりするコもいるのではないでしょうか。猫はマーキングするとき、「臭腺」のある部位を物にこすりつけますが、あご下にも臭腺があります。そのため、触れられたり物が当たったりすることに慣れており、気持ちよさを感じる猫が多いのです。
リラックスできる「耳まわり」
耳のつけ根をなでられたり、耳の手前をさすられたりすることを好む猫が多いようです。耳まわりには、リラックス状態をもたらす副交感神経を刺激する神経や、多くのツボが集まっています。緊張しやすく、リンパも滞りやすい部位なので、なでられることでリラックスし、緊張やつまりもほぐれて心地いいのでしょう。