女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「びっくり体験」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2019年11月17日 記事は取材時の状況)
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ウエディング専門コンサルタントの長谷川真美です。式場見学には、新郎新婦が揃っていないといけない決まりはありません。新婦がひとりでなんて場合も少なくありません。
ただ、反対に新郎ひとりの見学は、新婦のそれに比べると比較的少ないでしょう。今回は、ひとりで見学に来た新郎のちょっとホラー(?)なエピソードです。
新婦の誕生日、趣味も知らない新郎
電話で見学予約を入れたその新郎は、「僕ひとりでの見学なんですが、いいですか?」と最初から言われていました。確かに、ノンペア(どちらか片方だけ)の見学は、ふたりの意向をその場で確認できずに契約に繋がりにくいと考えられるため、式場側からすると100%ウェルカム! ではありません。とはいえ、少子化が進み、結婚人口も減っていることを考えると、ひと組でも多くのお客様に見学に来てもらうことは、とても貴重です。そのため、「もちろん大丈夫です」と伝えて、見学当日を迎えることになりました。
プランナーは、新郎新婦のどちらかのみの見学の場合でも、お相手のことはしっかり聞きます。ふたりの間でどのような意向があるのか、その式場は新郎新婦にとってベストなのかを提案しなければいけないためです。ただ、最初から言葉尻が気になりました。「彼女の誕生日?えーと……」、「彼女の趣味ですか……?」、「僕たちの記念日ですか?えー……」という様子で明らかにおかしい。同業他社の潜入かと疑うほどでした。そして、結婚式についても、「ふたりで結婚式について話せてないのかな」という印象でした。
その様子から、新婦に意向の確認もあるでしょうし、その場で成約には至らないだろうと予想していました。ですが、予想に反して新郎からは「この日で。この日で予約します。お願いします」と、1年半後のある日程を予約して、その場で申込金まで支払って帰りました。ただ申込書は、新婦が不在のため、新郎の情報のみ記入されていました。
いつまで経っても打ち合わせに姿を見せない新婦
本格的に式場での打合せがスタートするのは、約4ヶ月前からです。式場からこの新郎に連絡を入れて、打合せのスケジュールを調整するところから始まります。
そして、この電話の際に、「新婦様の情報をまだ記入いただいていませんので、お打合せの際にご記入ください」と伝えると、「その日、彼女は行けないんです」と言います。契約にはふたりの名前が揃っていなければいけませんが、申込金は払っていただいているため所定のキャンセル料はかかってしまいます。その旨を伝えても、「その次は行けると思うので……」ということで話を終えました。
初回の打合せを終え、2回目の打合せでも、新婦は来ませんでした。その時点で「?」となっていましたが、新郎は、「次回は必ず来ますので!」と予約当初よりも明らかにおかしな様子で言います。招待状の手配はしましたが、ふたりの衣装も決まっていないし、なにぶん、ふたりが揃わないので何も進めることができません。そして、式当日から1ヶ月前になって新郎から衝撃的なことを言われます。
配信: 女子SPA!