「においがトラウマに…」祖母の介護で経験した、幼いころの忘れられない記憶とは【体験談】

「においがトラウマに…」祖母の介護で経験した、幼いころの忘れられない記憶とは【体験談】

私が小学生のころ、父方の祖母が寝たきりになりました。父は再婚したばかりで、新しいお母さんに気を遣っていたのか、祖母の介護はすべて自分でおこなっていました。朝と晩の1日2回、紙おむつを替えていましたが、幼い私にはそれが少ないように感じられました。

介護を手伝いたいけれど…

そんな父と祖母の姿を見るたび、「私ももっと手伝いをしなければ」という思いが胸を締め付けました。でも、なかなか行動に移せずにいました。自分の排せつ物さえ直視できなかった私が、祖母の紙おむつを替えるなんて、想像もできなかったのです。

意を決して紙おむつを替えるも

ある日、意を決して「私もおばあちゃんの紙おむつを替えてみる」と父に言いました。そして、実際に何度かお手伝いをしました。祖母の排せつ物を目の当たりにし、強烈なにおいにも襲われ、正直少しショックでした。幼い心に小さなトラウマが刻まれたのを覚えています。

もっとお手伝いができる子だったらよかったのに……という後悔の念と、介護の大変さを身をもって実感した経験でした。あのとき、精一杯やっていた父の姿を改めて尊敬しています。

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