内視鏡検査のメリット・デメリット | 検査だけではなく、がん切除まで可能

内視鏡検査のメリット・デメリット | 検査だけではなく、がん切除まで可能

内視鏡検査とは

内視鏡検査とは先端に小さなカメラを内蔵したスコープを口や鼻、または肛門から挿入して体内を直接検査していく方法です。検査する場所や確認する病気によってカメラと管を変えて、場合によっては組織の採取や止血を行うこともあります。

内視鏡検査のメリット

内視鏡検査では食道、胃、十二指腸、大腸を効率良く検査し、疾患を特定できるメリットがあります。自覚症状がない初期のがんを発見し早期に治療を行うことで、重症化を防ぐことが可能です。カメラで確認するだけでなく組織の採取を行うことで、より明確な内蔵の状態を把握することができます。

内視鏡検査のデメリット

デメリットとして挙げられるのは口や鼻、肛門から挿入しなければならないため、違和感や痛み、嘔吐反射(吐き気)などが伴う点です。体内にカメラを入れることに不安を感じている方には症状を軽減するため、鎮静剤や麻酔を施していくことになります。

内視鏡治療について

がん切除の方法

内視鏡は検査だけでなく治療を行うことも可能です。内視鏡治療は切開することなく、がんを切除できるため、体への負担が少なくなります。検査と同じく口や肛門などから内視鏡を挿入し、患部の切除を行います。切開しないため手術跡がなく回復も早いのが特徴で、短期で退院でき、経済面でもメリットがあります。内視鏡治療は1週間ほどの入院で終えることができるため、仕事への影響も最小限に留めることが可能です。

がんを切除できなかった場合

メリットの多い内視鏡治療ですが、内視鏡治療だけではがんを完全に切除できないケースがあり、その場合は外科手術となります。内視鏡治療で切除できるがんはリンパ節転移がないものに限られます。内視鏡の検査だけではリンパ節転移をしていないか判断することが困難で、医師の経験や知識、CT検査結果などに基づいて見極めていきます。内視鏡治療だけでがんを切除できれば経済面にメリットがありますが、できなかった場合はさらに外科手術の費用も上乗せされるため、患者様の費用負担が増加します。体への負担や入院期間も長くなるため、内視鏡治療を考える際はそうした部分もしっかり認識しておきましょう。

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