交通事故で膝蓋骨を骨折〜後遺症が残った場合の慰謝料相場を弁護士が解説

交通事故で膝蓋骨を骨折〜後遺症が残った場合の慰謝料相場を弁護士が解説

4、膝蓋骨骨折で等級認定を受けるためのポイント

既に説明したように、何らかの症状が残ったからといって必ず後遺障害等級が認定されるわけではありません。

必要な補償を受けるには認定を受けるのが必須です。

少しでも認定の可能性を上げるために、以下のポイントを意識しましょう。

(1)病院にはしっかりと通う

病院には確実に通院するようにしてください。

通院していない期間があると、「痛みがなく、治療の必要がなかった」とみなされて、認定を受けづらくなるおそれがあります。

通院の頻度は症状によるものの、神経症状の場合は等級認定を受けるには週2回以上が望ましいとされます。

(2)認定に必要な検査を受ける

症状の存在を証明するために必要な検査は必ず受けてください。

検査の種類は症状によって異なります。治療をするうえで優先度が低い検査でも、等級認定のためには欠かせないことも考えられます。

医師がすべてを把握しているとは限らないため、弁護士など法律の専門家に聞くのも等級認定を受けるために有効な手段の1つです。

(3)症状固定を持ちかけられても簡単に応じない

保険会社に症状固定を持ちかけられても簡単には応じないでください。症状固定とは、それ以上治療しても症状が改善しない状態のことです。

本来は医師の意見により症状固定の時期が決まるものの、保険会社が早期に症状固定を宣告することがあります。

早めの症状固定に応じてしまうと、症状がそれほど重くないと判断されて等級認定に不利に働く可能性が否定できません。

「症状固定時期ではない」という意見を医師が持っているのであれば、保険会社にいわれるがまま治療を終了しないようにご注意ください。

(4)後遺障害診断書を正確に書いてもらう

後遺障害診断書は医師が作成し、認定の判断において非常に重要な書類です。検査結果などを正確に記載してもらう必要があります。特に自覚症状の欄は患者の意向が反映されるため、医師に伝えたとおりに書かれているかよく確認してください。

(5)被害者請求で申請する

請求は保険会社まかせにせず、被害者請求でするのがよいでしょう。

被害者請求は、書類の収集から申請手続までをすべて自分で行う方法です。

手間はかかるものの、認定につながりやすい証拠を提出できるため、等級がおりる可能性を高められます。

とはいえ、必要書類の把握は簡単ではありません。自力で被害者請求をするのが難しい場合には、弁護士に依頼して手続を代行してもらうことも可能です。

5、交通事故で膝蓋骨を骨折して後遺症を負ったら弁護士にご相談を

交通事故で膝蓋骨を骨折してしまい、次のようなお悩みを抱えていませんか?

事故に遭って先が見えず不安
治療しても後遺症が残りそうだがどうすればいい?
保険会社とのやりとりがストレスになっている

こうした悩みがあるのであれば、弁護士への相談がオススメです。弁護士に依頼すると以下のメリットがあります。

(1)等級認定を徹底的にサポートしてもらえる

弁護士は等級認定のために必要なサポートをします。

 通院についてのアドバイス
後遺障害診断書の確認
 医師との面談
 被害者請求の手続

これらを全て自力で調べて適切に実行するのは困難です。

弁護士に依頼すれば専門知識をフル活用して後遺障害認定に向けたサポートが受けられます。

(2)相手との交渉までまかせられる

後遺障害認定だけでなく、相手方との交渉もおまかせください。保険会社との面倒なやりとりを自分でせずにすみ、治療や日常生活に集中できます。

弁護士基準で請求するため、賠償金のアップも期待できます。

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