3、ソフト闇金なら借り逃げしても怖くない?
近年では、昔ながらの闇金とは雰囲気の異なる「ソフト闇金」と呼ばれる業者も増えています。
ソフト闇金から借りた場合は、借り逃げしても上記のようなリスクはないのでしょうか?
(1)ソフト闇金とは
ソフト闇金とは、暴力的・脅迫的な取り立ては行わず、見た目も普通のサラリーマンのような優しい感じの業者のことをいいます。
しかし、その実態は闇金業者とまったく同じで、審査なしで少額のお金を貸し付けて、法外な利息を要求してきます。親身で丁寧な対応をしてくれるので、闇金業者と気づかずに借りてしまった人も多いことでしょう。
(2)ソフトなのは借りるときだけ
ソフト闇金の多くは、対応がソフトなのは借りるときだけで、返せなくなったり借り逃げしようとすれば、前項と同じような嫌がらせをしてきます。したがって、相手がソフト闇金であっても、借り逃げをするのは非常に難しいといえます。
たとえ借りるときに対応がソフトであっても違法業者に手を出すべきではありません。手を出してしまった場合には、次項でご説明するように正しい対策をとる必要があります。
4、闇金からの借金を合法的に踏み倒す方法
それでは、闇金からの借金を合法的に踏み倒す方法についてご説明します。
闇金から「逃げる」のではなく、正しく対処することによって返済を拒否するというやり方になります。
(1)「払えない」と意思表示する
まずは、勇気をもって闇金に対して「払えない」と伝えましょう。
何も言わずに逃げようとすると、前記「2」でご説明したような嫌がらせが延々と続き、どこまでも闇金から追われることになってしまいます。そうではなく、支払えない・支払わないことを明確に告げて、闇金に決着をつけるのです。
もちろん、支払えないと言うだけで闇金が素直に引き下がるはずはありません。一人で決着をつけようとすると、より脅迫的な取り立てや嫌がらせを受けてしまいます。
そのため、次にご説明するように、警察や弁護士に相談することが必要になります。身の安全を守るために、警察や弁護士に相談した上で、闇金と決着をつけるようにしましょう。
(2)警察に相談する
闇金に法外な利息を取られてしまった場合は、警察に相談しましょう。最寄りの警察署の「生活安全課」や「警察安全相談係」に連絡すれば、相談に乗ってもらえます。
警察も闇金の取り締まりには力を入れており、本格的な捜査はしてもらえなくても、警察から闇金業者に連絡して話をしてもらえることもあります。
闇金も警察に捕まることを恐れているので、警察から連絡が入れば取り立てや嫌がらせが止まることが多いです。現に暴力的・脅迫的な取り立てを受けている場合は、110番通報をすれば警察官が駆けつけてくれます。
(3)弁護士に相談する
警察に相談した場合、実害が発生していない段階では動いてくれないことが多いものです。警察官から「元金だけは返済しなさい」と言われることもあるようです。
そこで、安全に借り逃げをするためには弁護士に相談することが重要になります。
弁護士に対応を依頼すれば、弁護士が代理人として闇金業者に連絡して「払わない」と告げ、取り立てや嫌がらせをやめるように警告してくれます。
多くの場合、弁護士から警告することで闇金からの借り逃げは完了します。なぜなら、闇金が取り立てを諦める可能性が高いからです。闇金としては、もともと少額しか貸し付けていませんので、取り立てが難しい借り手のことは諦めて、他の借り手にターゲットを変えることが多いのです。
配信: LEGAL MALL