3、レンタカー会社の補償制度の内容
それでは、レンタカー会社の補償制度について見ていきたいと思います。
(1)保険
通常保険はレンタカーを借りる際に必ず適応される保険となります。
対人補償・・・1名につき無制限(自賠責3,000万円を含む)
人身補償・・・1名につき3,000万円まで
対物補償・・・1事故につき3,000万円まで(免責額:5万円)
車両補償・・・1事故につき車両時価額まで免責額:5万円、または10万円)
引用元 : https://www.nipponrentacar.co.jp/service/kiyaku.htm#use03
レンタカー会社によって金額が異なる場合もありますが、基本的な相場はこのようになります。
(2)免責補償(CWD)
事故を起こしてしまった場合に支払い義務が生じるのがこの「免責額」ですが、その免責額が免除されるプランをレンタカー会社が用意しています。
もう一度先ほどの通常保険のプランを見てみましょう。
対物補償・・・1事故につき3,000万円まで(免責額:5万円)
車両補償・・・1事故につき車両時価額まで(免責額:5万円、または10万円)
引用元 : https://www.nipponrentacar.co.jp/service/kiyaku.htm#use03
A社では対物事故を起こした場合は最低でも5万円の「免責額」を支払うことになります。
しかし、免責補償に加入しておけば、事故を起こした時に支払わなくてはいけない「免責額」が免除されることになるので、利用者は安心して車をレンタルできるようになります。
プランを適用するかどうかは利用者の自由です。
料金について例をあげますと、A社では1日1,080円~2,160円という値段設定となっています。
仮にA社で3日間車を借りるのであれば、安くても3,240円別途かかるということになります。
加入していなければ最低5万円は支払わなければいけないので、どちらがいいかは利用者の判断に委ねられるところです。
「免責補償制度」の適応プランの値段はレンタカー会社によって異なりますが、大手のレンタカー会社では「1日1,080円から」という値段設定にしている会社が多いようです。
(3)ノンオペレーション・チャージ(NOC)補償
事故を起こしてしまった際に支払わなければいけないものがもう一つあり、それがこのNOCです。
しかし、「ノンオペレーション・チャージ補償」に加入しておけば、事故時に支払わなければいけない「ノンオペレーション・チャージ」の支払いが免除されます。
【NOC補償料金の一例】
乗用車の場合、1日あたり:500円~1,080円
ワゴンの場合、1日あたり:500円~1,620円
引用元 : 沖楽
車種やレンタカー会社によっても違いますが、NOC補償の相場はこのようになっています。
4、免責補償に入らないとどうなる?
免責補償に加入せずに、かつ事故に遭った場合は、設定されている「免責額」を支払わなければいけません。
相場はこの記事でも解説してきた通り5万円から10万円程度です。
免責補償にかかる費用は高くても1日2,000円程度なので、どちらが良いのかは利用者の判断に委ねられるところです。
免許を取ったばかりで運転に自信がない場合や、旅先などで土地勘がないような場所での運転は事故を起こす確率が上がりますので、免責補償プランに加入するのが望ましいでしょう。
ちなみに、意外と盲点となるのが「ノンオペレーション・チャージ(NOC)」です。
免責補償プランに加入すれば、「免責額」は免除されますが、NOCの方は免除されません。
つまり本記事の例で言えば、2万円~5万円程度の金額は支払わなくてはいけなくなります。
なので、完全に保険でカバーするためには、「免責補償(CDW)」と「ノンオペレーション・チャージ補償」の2つのプランに加入する必要があります。
配信: LEGAL MALL