「これは想定外!」「失敗した…」学童クラブ、入ってビックリ!ママたちの声

「これは想定外!」「失敗した…」学童クラブ、入ってビックリ!ママたちの声

今回のテーマは、「学童選び」です。
学童クラブと一口にいっても、学校内にあるものから自治体が運営していても学校外にあるもの、民間のもの、放課後クラブのように居場所だけを提供するようなものなど、その内容は様々です。
今回は、学童選びで「これは失敗した!」「これは考えてなかった!」というママたちの声をお届けします。
また、仕事と家庭の両立支援に携わる曽山恵理子さんに、学童選びのポイントをアドバイスいただきました。

知らずに入ってからビックリしたエピソードも

まずは、各家庭で最初に検討するだろう小学校併設の学童クラブの「これ、考えてなかった!」談です。

■ 学童クラブにも役員があるのかー!
「入所して2週間したころ、保護者会と役員決めの案内をもらいました。保護者会はあるとは思っていましたが、学童に役員まであるなんて…。必要なのでしょうか? 学童に預けるということは、両親ともども仕事を持ち、忙しいからこそ預かってもらうわけですよね。
必要はあるのかもしれませんが、まったく考えていなかったです」

■ 台風や豪雨に注意。お迎えが必須です
「豪雨などの警報が出ると、お迎えの要請がきます。これは想定外でした。
また、学校で学級閉鎖などがある時は預かってもらえないないので、注意が必要」

■ 夏場のお弁当がやっぱり心配
「夏休みなどの長期休みはお弁当持参ですが、涼しいところなどないので、お弁当箱に多めの保冷剤を入れたりと、結構気を使っています」――地域によっては、学童が地域の児童館など、学校外にあるところも。

■ 学校外の学童までの移動が遠くて大変そう
「児童館まで結構遠くて、放課後1人で15分ほどかけて通わなくてはいけないことに。一緒に通える新入生を探しておけばよかったと思いました」

■ 所属の学年により人数のバラつきが。よくリサーチを
「この地域は学童クラブを学校内、学校外と選べるのですが、1年生の多くが学校内に入るようで、学校外は1年生が少ないということをわかっていませんでした!」―― 最近はサポートが充実していることから民間学童を利用する人も増えています。

■ お金が飛ぶように出ていきます…
「送迎はあるし、預かり時間も長いし、学童内で習い事もできるのでありがたいのですが、とにかく高いです!
週に5日利用して1カ月7万円弱。イベントのお知らせなどがくるたびに、『チャリーン、チャリーン』とお金の音が聞こえてくるようです」

■ 学校内の学童より狭いところも
「民間の手厚さはさすがで安心ですが、公営学童の10倍の費用は覚悟しないといけないのがやっぱり一番のデメリット。
またスペースの広さもチェックしたほうがよさそう。小学生になるとみんな体が大きくなるので、見学のときより、手狭さを感じました。
雨の日などは外に出られないので、フラストレーションがたまるようです」

いろいろある学童クラブの種類を知っておこう

――学童選びをする際に、まず知っておきたいことはなんでしょうか。両立支援を行う曽山恵理子さんに、ポイントをお聞きしました。

「いつも忙しい保護者のみなさんが、親子で『小学校』という新しい環境に身を置くことになり、その準備だけで疲弊しそうなお気持ち、よくわかります。そんな中、学童クラブはみなさんの子育ての強い味方になってくれるはずです。

学童クラブ(制度上の正式名称は「放課後児童クラブ」)には運営形態により、いくつかの種類があります。入学前に、その違いを把握しておくことが大切です。
簡単に説明しましょう

■公的機関(自治体等)が運営を行う【公立学童クラブ】
公立認可保育園のように、職員の先生方は自治体職員(公務員)となります。
ベテランの先生が多く、子どもへの接し方も保護者への対応も心得ていて信頼感は高いと思われますが、個別の要望などは運営上融通がききにくい場合もあるようです。
また、民営化が計画されている場合、先生の入れ替わりで子どもたちの混乱を招く可能性もあります。
学校内に施設があることもあれば、地域の児童館や子育て支援センターに併設している施設も。

■公的機関が設置し、民間機関(NPOや株式会社、保護者団体等)が運営を行う【私立学童クラブ】
「私立認可保育園のように、運営事業者ごとに運営方針や利用料金が違いますが、運営に自治体からの補助が出ているので民設民営よりは利用料金が安価にすむことが多いようです。
運営方針に特色があることが多く、英語や体操プログラムなど習い事をオプションとして選択できるところもあります。
学校内に施設があることもあれば、保育園や幼稚園に併設している施設もあります。

■民間機関が補助を受けずに運営を行う【民間学童・放課後プリスクール】
「学習塾や習い事スクールの延長線のようなもので、厳密には国の制度としての【放課後児童クラブ】ではないことが多く見受けられます。
預かり時間やプログラムが充実していることも多く、その分、利用料金が高額になることが多いようです」(曽山恵理子さん)

関連記事: