円満調停はしないほうがいい?離婚を避けたい人へ徹底解説

円満調停はしないほうがいい?離婚を避けたい人へ徹底解説

5、円満調停をきっかけとして夫婦関係修復のためにできること

円満調停でお互いが本音を伝え合うだけで、夫婦関係を修復できるケースも中にはありますが、それほど多いケースではありません。

本当に夫婦関係を修復するためには、円満調停をするにしても「きっかけ」として捉えて、その他にも努力すべきことがいくつかあります。

(1)自分が変わる努力をする

夫婦関係が危機に瀕した以上、相手にも悪いところはあるかもしれませんが、たいていの場合は自分にも悪いところがあるものです。悪いところは改善する努力をしなければなりません。

ただ、自分ではどこが悪かったのかが分からないことも多いでしょう。そんなときに、円満調停を利用して相手の本音を聞き出してもらうことが有効となります。

円満調停では、「相手のここを直してほしい」と主張するだけではなく、「自分の悪いところを直したいので、相手の本音を知りたい」という姿勢で臨むことが大切です。

努力すべき具体的な事柄については、こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考になさってください。

(2)カウンセリングを利用する

夫婦関係の修復を目指すなら、その道の専門家に相談することが有効です。「夫婦カウンセリング」の利用を検討してみるとよいでしょう。

夫婦カウンセリングは夫婦2人で利用するのが理想的ですが、1人で利用した場合でも、有益なアドバイスが得られるはずです。

円満調停の席上で、ご自身が夫婦カウンセリングを受けて努力していることを伝えれば、調停委員の印象もよくなるでしょう。相手にも誠意が伝わり、夫婦関係の修復につながる可能性もあります。

(3)弁護士に相談する

夫婦関係の亀裂が離婚問題に発展した場合は、弁護士に相談するのがおすすめです。

夫婦問題の解決実績が豊富な弁護士はさまざまな夫婦を見てきていますので、修復する方向でのアドバイスを受けることもできます。信頼できる夫婦カウンセラーを紹介してくれる弁護士もいます。

離婚が避けられない場合には、弁護士に離婚協議を依頼するとよいでしょう。有利な条件での離婚が期待できます。

中には、簡単には離婚できないと悟った相手が考え直し、夫婦関係が修復するケースも少数ながらあります。諦めずに、弁護士に相談するようにしましょう。

ただし、納得できる結果を得るためには、離婚問題を含めた夫婦の問題の経験が豊富な弁護士を選ぶことが大切です。そんな弁護士の見分け方・選び方についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、併せてご参照ください。

円満調停に関するQ&A

Q1.円満調停はしないほうがいいと言われる理由とは?

話し合いを強制することはできない

裁判所に申し立てることで相手の抵抗を生むことがある

離婚の話し合いに発展することがある

調停委員が夫婦関係の修復に詳しいとは限らない

合意ができても法的拘束力はない

Q2.そもそも円満調停とは?

円満調停とは、夫婦関係を修復するために家庭裁判所で話し合いを行う手続きのことです。

正式名称は「夫婦関係調整(円満)調停」といいます。これに対して、離婚調停の正式名称は「夫婦関係調整(離婚)調停」です。

 Q3.円満調停をきっかけとして夫婦関係修復のためにできることとは?

自分が変わる努力をする

カウンセリングを利用する

弁護士に相談する

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