ボイスレコーダーの隠し方は?浮気調査のポイントを解説

ボイスレコーダーの隠し方は?浮気調査のポイントを解説

3、ボイスレコーダーを使った浮気調査は合法?

ここまで読んだ方の中には、「そもそも人の会話を録音することって法律的に問題にならない?」「夫の部屋の中で録音するならまだしも、浮気相手は他人なわけで、他人の会話を録音して後から自分が大変なことになるのは避けたい」等、ボイスレコーダーを使った浮気調査が違法なのではないかと心配している人もいるでしょう。

ここでは、ボイスレコーダーを使った浮気調査の合法性について解説します。やり方によってはボイスレコーダーの使用が違法となりあなたが訴えられる可能性もありますので注意してください。

(1)夫婦共有の空間なら合法

夫婦が共同で使っているリビングや寝室等、夫婦共有の空間にボイスレコーダーを隠す分には合法となります。夫婦で一緒に暮らしている自宅内であればどこに設置しても合法となるわけではなく、あくまでも共有の空間ならば合法であるという点に注意が必要です。

(2)パートナーのプライベート空間は違法

夫婦が一緒に暮らしている自宅内であったとしても、パートナーのプライベート空間にボイスレコーダーを設置して録音をすることはプライバシー権の侵害として違法となります。

したがって、パートナーのカバンや服などにボイスレコーダーを仕掛けることはおすすめしません。パートナーのプライベート空間にボイスレコーダーを設置したことが発覚すれば、慰謝料を請求される可能性もあります。

(3)浮気相手の自宅・車・持ち物に仕掛けるのも違法

パートナーの車や持ち物ではなく、浮気相手の自宅・車・持ち物にボイスレコーダーを設置したいと考える人もいるでしょう。

しかしながら、これらはやはりプライバシー権の侵害として違法となるので注意してください。浮気相手の自宅などにボイスレコーダーを設置したことが発覚すれば慰謝料を請求される可能性があるだけでなく、浮気相手の自宅に勝手に入れば不法侵入として住居侵入罪(刑法第130条)に問われるおそれもあります。

4、ボイスレコーダーを隠したことがバレたときのリスク

ボイスレコーダーはうまく隠さないと、相手の浮気の証拠をつかむどころか隠した側が訴えられたりさらに夫婦関係がこじれたりする可能性があります。浮気の証拠をつかみたい気持ちが強いかもしれませんが、ボイスレコーダーを隠したことがバレたときには以下のようなリスクがあることを念頭に置いておきましょう。

(1)浮気の証拠を隠されるようになる

一度ボイスレコーダーを隠したことがパートナーにバレたら、パートナーは浮気がバレないように警戒し、浮気の証拠を慎重に隠すようになります。

相手が浮気の証拠を隠すようになると、浮気の証拠を確保するのが困難になります。相手の浮気を理由に離婚を考えている人は、ボイスレコーダーが見つかってしまうと離婚手続きが難航し、離婚できたとしても離婚成立まで長引いたり、離婚条件が不利になったりすることもあるでしょう。

(2)夫婦関係が悪化する

離婚は考えておらず、浮気の証拠をパートナーに突きつけることでパートナーとの関係を修復したいと考えている人もいるでしょう。

しかしながら、相手の立場に立って考えてみると、ボイスレコーダーを隠されていたことがわかったときに肯定的な気持ちを感じる人はほとんどいません。むしろ自分が疑われていることに傷ついたり、ボイスレコーダーを黙って設置するような配偶者に不信感を感じたりする人もいます。相手が実際には浮気していなかった場合は、なおさらのことです。

パートナーとの関係を修復したくてボイスレコーダーを設置したはずなのに、それがバレたことが原因で夫婦関係が悪化し離婚に発展するリスクさえあります。

そのため、離婚を考えていても考えていなくても、ボイスレコーダーの設置には細心の注意を払うことが必要です。

関連記事: