●「二人乗りに轢かれそうになった」「当て逃げされた」
LUUPに乗る際、ユーザーは「交通ルールテスト」に合格しなければならない。その中では、走行できる場所や右左折の方法、違反行為(二人乗りや飲酒運転など)について説明されている。
しかし、どこまでその交通ルールがユーザーに理解されているかは不透明だ。
Xでは「LUUP」の走行について、さまざまな目撃情報が投稿されている。たとえば、「二人乗り」だけでも毎日のように報告されている。
「二人乗りしているカップルに轢かれそうになった」
「一方通行を逆走して来た二人乗り電動キックボードLUUPに轢かれそうになった」
「LUUPに二人乗りしたカップルが車道の右端から信号赤なのに横断歩道につっこんできたかと思ったらそのまま歩道に入って走り抜けてって違反のコンボすぎてびっくりした」
「LUUPが、子どもを跳ねそうになっていた」
「携帯を見ながらLUUP運転している人がいた」
また、中には「歩いていたらLUUPに当て逃げされた」という深刻なケースもしばしば投稿されている。
しかし、こうした違反や危険な運転を見つけてSNSに投稿することはできても、「どこに通報したらよいの?」という疑問の声も上がっている。
二人乗りを目撃した記者自身も、どこに通報すべきかわからなかった。そこで、「LUUP」のサービスを運営する株式会社Luupに聞いてみた。
●「時間」「場所」「どのようは違反だったか」を警察に
弁護士ドットコムニュースでは、SNSへの投稿のように「当て逃げをされた」場合や、「二人乗り」を目撃した場合は、どうしたらよいのかなどを質問した。たとえば、目撃した人が、日時や場所、撮影した写真や動画を同社に送れば、ナンバーや位置情報などから調べてもらえるのだろうか。
広報担当者からは次のような回答があった。
「安全・便利に短距離移動インフラとしてご活用いただく為にも、当社は交通事故0を目指しております。その中でも交通違反者、迷惑運転者は容認できません。
利用者による交通違反を見かけた際には、警察への通報をお願いしております。『時間』『場所』『どのようは違反だったか』等を最寄りの交番、あるいは警察署へご連絡をいただきますようお願いいたします」
つまり、違反行為を目撃したら同社ではなく警察に通報してほしいということだった。
配信: 弁護士ドットコム