3、不倫をしていたら母親の親権獲得が難しくなるケースもある?
基本的には母親に親権が認められることが多いのですが、母親に親権が認められないこともあります。どういったケースで母親に親権が認められにくいのか、具体的にご説明します。
(1)子どもを虐待していたケース
1つは、母親が子どもを虐待していたケースです。身体的な虐待だけではなく、食べ物を与えないとか育児放棄などのケースも含みます。
このようなことがあると、たとえ子どもが乳幼児であっても、母親に親権が認められない可能性が出てきます。
(2)育児していなかったケース
たとえば、不倫に夢中で家に帰らず、子どもを放置していた場合などには、親権が認められない可能性が高まります。
(3)離婚時、子どもと一緒に暮らしていないケース
離婚前に夫婦が別居するときの居住形態にも注意が必要です。この場合、子どもと一緒に暮らしていないと、親権を認められない可能性が高くなってしまうからです。夫と別居するときには、たとえ自分が不倫していたことを責められても、子どもを連れて家を出るか、夫に1人で出ていってもらうようにしましょう。
(4)不倫相手の男性と一緒に暮らしているケース
不倫と親権は関係がない、とは言っても、不倫相手と一緒に暮らしているのはあまり好ましくないでしょう。近年、母親の恋人の男性や再婚相手による虐待事案なども多く発生しており、社会を騒がせていますから、裁判所も、再婚相手による虐待には警戒しています。
離婚前から子どもと不倫相手を会わせて「パパ」と呼ばせたり、不倫相手と子どもと一緒に住んだりすると、親権者として不適格と判断される可能性が高くなります。
4、不倫に限らず…子供の親権はどうやって決まる?
協議離婚や調停離婚の場合には、夫婦間の話合いによって親権者を決定します。
これらの手続きでは、双方が合意しない限り、親権者を決めることはできませんし、親権者が決まらない限り、離婚することすらできません。
離婚調停で親権を獲得する方法は下記記事をご覧ください。
話合いが決裂すると、離婚訴訟に移行し裁判所が親権者を決めることとなります。
親権争いで裁判になった際の注意点は下記記事をご覧ください。
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