親に捨てられた7歳の少女→「何をしてもどう動いても文句を言われる日々…」辛い過去を宝に変えた「強く生きるため」のヒントとは!?【作者インタビュー】

親に捨てられた7歳の少女→「何をしてもどう動いても文句を言われる日々…」辛い過去を宝に変えた「強く生きるため」のヒントとは!?【作者インタビュー】

度重なる養母からのいじめ。キヨはどうやって乗り越えたのか!?

ライブドアブログ「ゆっぺのゆる漫画ブログ」やInstagramで、エッセイ漫画を描いている漫画家のゆっぺ(@yuppe2)さん。なかでも、2021年12月から執筆してきた「親に捨てられた私が日本一幸せなおばあちゃんになった話」は完結後、電子書籍が発売!

読者からは「ほかの人にも読んでみてほしい」「とてもよい話だった」「人生で一番大切なことが書いてある漫画」など感動の声が続出している。

■ひとりで生理に苦しんだ幼少期…キヨさんの人生から学ぶこと

9歳にひとりで家族の朝ごはんを全部作らせるという無茶なことをさせていた養母

泥だらけになっているのは、キヨの服!?

何をしても文句を言われるつらい時期を過ごしたキヨ

ゆっぺさんは「家族や他人の意見に左右されず、おばあちゃんの気持ちをそのまま伝えることが大切」と考え、ブログのコメント欄を閉じるほど慎重に創作を続けてきた。この作品が電子書籍化されると聞いた時には「多くの人に祖母の話を伝えられることが嬉しい」と感じたそう。

物語の中でも特に印象的なのは、キヨさんが幼いころから親元を離れ、さらに小学校2年生のときにはひとりで家族の食事を作っていたエピソードだ。幼い子供にとっては過酷な重労働であり、周りに相談できる人もいない環境だった。ゆっぺさんはその状況に「自分だったらとても生き抜けない」と感じたと話す。

さらに多くの女性読者が共感を示したのは、キヨさんがひとりで生理に悩んだエピソード。相談できる大人もおらず、苦しさを抱えながらの日々に、ゆっぺさんは「なぜ養母が同じ女性として支えになってくれなかったのか」と憤りを覚えたという。

また、キヨさん自身が一番辛かったと振り返るのは小学校5年生のころだという。戦時中の厳しい環境で、養母からの言葉が心に重くのしかかっていた。しかし彼女は今、その経験を「自分の宝」だと語る。趣味の手まり作りでは、孫が通う保育園の子どもたちに寄付も行い、「喜んでもらえてとても幸せ」と微笑むキヨさん。

作品の終盤では、「ほんの少しの見方の違いで、気持ちや未来が大きく変わる」というメッセージが描かれている。過去の苦しい経験をどう受け止め、今後の人生にどう活かすかは本人次第だという。この視点に共感を寄せる読者も多い。

キヨさんの人生観は現代の私たちにも多くのヒントを与えてくれるはずだ。興味のある人はぜひ読んでみてほしい。

取材協力・画像提供:ゆっぺ(@yuppe2)、キヨ

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