トリノから40kmのところに位置する標高962mのピルチリアーノ山頂にそそり立つ修道院Sacra di San Michele(サクラ・ディ・サン・ミケーレ)は、983年から987年にかけて建てられた古代の修道院です。
石造りで岩山に一体化したような外観は他に類を見ない圧倒的な存在感を放ち言葉を失うでしょう。
1622年に廃止され、約200年に渉り見捨てられていたこの場所が再び修道院としてよみがえったのは1836年のことでした。
何度も建て増しや修復が行われ、更には近代的な歩道やエレベーターが備えられ修道院の一部を観光客に公開しています。
建物の中に入ると、暗くて長くかなり急な「死者の階段」があります。
このように呼ばれている背景は、この場所がかつて修道士の埋葬の場だったことからなのだそう。
階段を登った先にはベッラルダ塔という遺跡があり、そこからはピエモンテの山並みと麓の街を見渡せるパノラマが広がっています。
見ごたえ十分のサクラ・ディ・サン・ミケーレ。トリノを訪れる際に足を運んでみてはいかがでしょうか。
配信: ワウネタ海外生活