日本テトラパックでは、豆乳市場を盛り上げるため、「リセッ豆乳プロジェクト」を2024年4月に立ち上げ、豆乳の魅力を伝えている。
同プロジェクトは、動物性たん白質と植物性たん白質をバランスよく摂ることのメリットを発信するとともに、たん白質摂取量自体のアップも促す取り組みだ。
たんぱく質摂取量と動植物たんぱく質バランスの変化
健康志向が高まる中、特にたん白質が注目されており、世界的にもプロテインが注目されている。スポーツをしている人だけでなく、世代を問わず誰にとっても重要な栄養素であることから、豆乳に含まれるたん白質に焦点を当てた。
同社によると、豆乳の購買層はシニアの女性が多く、若年層に改めて、植物性たん白質を含む豆乳の健康価値を訴求していく。
主に、PR活動を中心にしており、9月には、「豆乳摂取による体調改善調査」を公開した。「豆乳メーカーでは実施しづらい調査だと思う。当社なら、商品と結び付けずに豆乳カテゴリー全体の魅力を伝えられる」(同社)と話す。
20~30代の女性14人が、4週間にわたり豆乳200mlパックを2本飲み続けたところ、10人がたん白質摂取目標量を上回った。加えて、豆乳飲用中は間食が減り、腸内細菌叢のバランスの改善などが認められたという。
広告では、6月に交通広告を小田急線・東急東横線・東急田園都市線・新宿駅メトロプロムナードで展開したほか、5月にはインフルエンサーを起用し、InstagramやTikTokにSNS広告を出稿した。
〈「サウナ×豆乳」コラボを実施、サウナ後のリカバリーに豆乳を訴求〉
最近の取り組みについて、10月12日「豆乳の日」から「サウナ×豆乳」コラボを実施し、サウナで豆乳のサンプリングや、豆乳を使ったメニューの提供を行った。横浜サウナの聖地として知られる「スカイスパYOKOHAMA」にて実施した。
サウナによる代謝アップで消費されやすいたん白質や、発汗で失われるカリウム、マグネシウム、鉄などのミネラルを豆乳で補給でき、サウナ後のリカバリーに最適だと訴求する。
豆乳サ飯(サウナ飯)は、「韓国式豆乳冷麺・コングッス」を提供する。コングッスとは、冷たい豆スープの麺料理のこと。税込950円。11月30日までの期間限定。
サンプリングは、平日限定で1日先着100人を対象に実施する。各豆乳メーカーの一押し商品をそろえた。期間は11月11日「ととのえの日」まで。
今後について、「これまで女性のホルモンバランスをサポートする側面がアピールされてきたが、豆乳の基本価値の一つである植物性たん白質を手軽に摂れることを伝えていきたい」とした。また、「今の豆乳市場は、無調整豆乳がけん引しているが、他カテゴリーも含めて伸長するのが望ましい。常に、豆乳が話題になる環境を作っていきたい」と意気込む。
〈大豆油糧日報2024年11月18日付〉
配信: 食品産業新聞社ニュースWEB