2歳から保育園に。保活は0歳からスタート!
――佳奈さんは現在、仕事復帰されているとのことですが、保活のお話を聞かせてください。
佳奈さん 保育園に入ったのは2歳からですが、保活自体は0歳から始めました。役所に相談に行って、事情を話したのですが「結局は点数なので、3つ子だからといって、特別扱いはできません。兄弟加点はありますけど、3つ子加点はないので」と担当者に説明されたのです。
そもそも2歳から入るので、空いている枠がかなり限られていました。そのため、第1希望としては3人同時に入れるところをと考え、3人以上の枠が空いているところを片っ端から見学していましたが、最悪バラバラでも園同士が近ければいいかと思っていましたね。見学は最終的に10カ所くらい訪ねました。
ただ、実は3つ子の入園した2024年度4月から、住んでいる自治体の多胎加点ができたんです。これは本当にラッキーでした!おかげで3人同時に同じ園に通うことができました。
――それはよかったですね!
佳奈 はい。最初に行ったときは「点数だから!平等だから!」の一点張りで、ガーンとなりましたが…。自治体も考えてくれたのかな?と。あるとき、また相談に行ったら「来年度から加点がつきますよ」と教えてくれて!おかげで保活に対してがぜん、やる気が湧きました(笑)。
――枠があるか以外に保活ではどんなところをチェックしましたか?
佳奈 持っていく荷物の多い・少ないは必ず確認しました。3人いると荷物の量もばかになりません。布団を持って行くのか、コットで寝るからタオルだけなのかでも全然違います。
――最近は園によって紙おむつのサブスクを導入しているケースもありますが、利用していますか?
佳奈 紙おむつは持って行っていますね。毎日1人10枚なので、1日あたり30枚です!
――30枚となると、名前を書いたり、お名前スタンプを押したりするのだけでも大変そう!
佳奈 大変です(笑)。あと、荷物のこと以外にもベビーカーを預けることができるかも聞きましたね。都内で場所が狭いせいか、中には1歳までしか預けられないみたいなところもあったんです。だけど、わが家は3歳までは使うつもり。大きいベビーカーを持って出社するわけにはいきませんから。中には「本当は1歳までだけど、事情があるなら大丈夫ですよ」と言ってくださる園もあって、そういう園は候補対象になりました。
「お母さんはみんな頑張ってる!」と伝えたい
――保育園入園後は3つ子ちゃんの体調不良にも見舞われたのでは?
佳奈 はい。育休の間はありがたいことに3つ子が体調不良になることはほとんどなかったのですが、慣らし保育が始まってすぐに鼻水が出始めて、発熱してお休みしていました。ちゃんと全員で慣らし保育に行けたのはトータルで3日くらい。さらに、仕事復帰日初日にお迎え要請、2日目に早速有休を使いました。結果、そのときは次々とRSウイルスにかかることに。夫、私まで体調不良になってしまいました。今も3つ子が3人そろって感染することはほぼないのですが、1人が感染症にかかると、次々にかかっていくので、看病する期間が長いですね。
――共働きをしながら夫婦2人で3つ子を育てていくのは、本当に大変ですよね。
佳奈 そうですね。たとえば、朝の登園だけでも1人着替えた子が保育園に行く気満々なのに、1人は行きたくないと着替えようともしなくて。行きたくない子はグズグズするし、行きたい子はなんで行けないんだとこれまたグズグズし出して…。毎朝、カオスです(苦笑)。
正直、育児も仕事も時間がたりません。復帰してから育児を含むプライベートと仕事の切り替えはしっかりできるようにはなりましたが、仕事もここまで、 育児もここまでと、やりきれないところが出てきて、モヤモヤすることはどうしてもありますね。
――お話を聞いていると、本当によく頑張っているなと感じます。
佳奈 確かに同じお子さんのいるお母さんから「すごく頑張っているよね」と言葉をかけてもらうことが多いです。その言葉はうれしいし、もちろんとても頑張ってはいるんですが…。同時に私だけが特別頑張っているわけではないなと感じるんです。
だって、世の中のお母さんって、すっごく努力していますよね。それなのに認めてもらう機会がまだまだ少なくありませんか?だから、私をほめてくれたお母さんにも言いたいです。「あなたも十分に頑張っていますよ!」って。
配信: たまひよONLINE